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プラガット
ベタ・スプレンデンスを元に作出された改良品種。
闘魚として戦う本能を研ぎ澄ませた種。見た目に重きをおいていないためヒレは短く原種に近い。
ヒレの長いタイプに比べて泳ぎが上手く、飼育が容易なため、トラディショナル・ベタと同じく色とりどりの改良品種が生み出されている。
闘魚として改良された種なので、特に闘争本能が強い。
そのため単独飼育が基本となる。
闘争本能を利用して闘魚として戦わせたり、観賞魚として様々な改良品種を生み出したりと、多くのファンを持つ。
タイでは多くの愛好家・ブリーダーがおり、大きなコンテストが行われている。
様々な改良品種がいるが、大きく分けて以下の4つのグループに分けられる。
ワイルド・ベタといわれる原種に近いスプレンデンスグループ。
トラディショナル・ベタはワイルド・ベタの改良品種で各ヒレが長く、色のバリエーションが多くカラフル。
プラガット(ベタ・ブラカットとも)は原種に近いヒレを持ち、闘魚としての闘争本能の高いものを固定したタイプ。
ショー・ベタ?は明確な区分ではなく、ショーに出すベタと言う意味。クラウンテールやデルタムーン、ハーフムーンなど品種の確立されたものとされることが多い。
現在でも新たな改良品種は生み出されおり、明確な区分は難しい。
Photo
写真提供:すの[編集]
写真提供:ヒッカルーン[編集]
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写真提供:吉田観賞魚販売 コイベタ。赤白黒!錦鯉だと三色(さんけ)と呼ばれる模様です。[編集]
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データ
学名 | Betta splendens Var. | |
英名 | Betta, Beta、Siamese Fighting Fish、Chinese Fighting Fish、Japanese Fighting Fish | |
分類 | スズキ(Perciformes)目、オスフロネムス(Osphronemidae)科、ベタ(トウギョ)(Betta)属 | |
通称 | プラガット | |
分布 | 改良品種(原種はタイ:メコン川流域) | |
最大体長 | 6.5cm | |
寿命 | 2〜3年 | |
餌 | 人工飼料、冷凍飼料、活餌。なんでも慣れてよく食べる。綺麗な色揚げを狙うなら、冷凍赤虫やイトミミズ、ミジンコ、ブラインシュリンプを組み合わせてあげよう。 | |
適性な水質 | 温度 | 24〜30℃ |
PH | 6.0〜7.0 | |
硬度 | 非常な軟水〜軟水:4〜10 °d | |
飼育難易度 | やさしい | |
繁殖難易度 | 普通。方法さえ知っていれば簡単だ。成熟したペアを顔見せする、お見合いをする。水槽に2匹を急に入れると喧嘩を始めるためオスかメスどちらかをビンやプラスチックケース(仕切りでも良い)などに隔離する。産卵のトリガーとしてマジックリーフ?を投入してブラックウォーターを作る方法もある。オスが泡巣を作り、メスの腹部に婚姻線が現れれば準備完了です。水温調整にファンなどを使うと、オスの泡巣が壊れてしまうので注意。アマゾンフロッグピットなど浮き草があると泡巣を作りやすい。上手く行けば2〜3日で卵を産みます。オスがメスを包み込むようにして受精し、卵をばらまきます。メスが失神したように休んでる間にオスが卵を泡巣まで運び集めます。その行為を何度か繰り返し、多いときは300個ほどの卵を産みます。相性が悪いと2〜3日経っても産卵せずに逆にオスがメスを攻撃してしまいます。その場合は隔離して、次のチャンスを狙いましょう。産卵後のメスは弱っている場合が多いのですぐに隔離します。オスは卵が泡巣にくっついているか監視して、卵が落ちると泡巣にくっつけるという行為を孵化するまで繰り返します。孵化をしたらオスは隔離して稚魚だけで管理しよう。孵化して2〜3日でヨークサックを使い果たし、餌を食べるようになるのでインフゾリア?やブラインシュリンプをあげよう。孵化してすぐにブラインを食べられるが、数日はインフゾリアを与えるほうが生存率が上がる。1カ月ほどは細目な水換えと食べ残しを取り出す作業が必要になる。その後は成魚と同じ手入れで大丈夫だ。 | |
オスメスの見分け方 | オス | 長い各ヒレが特徴 |
メス | ヒレはあまり伸びず色合いも地味 | |
水槽内で好む高さ | 上層 | |
混泳での注意点 | 過酷な環境での生存競争を勝ち抜くために相手を殺すまで戦う本能を持っている。その特性を活かして闘魚として改良されるほどの闘争力を持つ。オス同士は混泳不可で、メス同士は可能な場合もあるが、あまりおすすめできない。ベタの中にも大人しい種もいるが、いつ本能が目覚めるとも限らないので混泳は避けたほうが賢明だ。 | |
気をつけたい病気 | 白点病、水カビ病? | |
推奨されるアクセサリなど | 産卵用に浮き草 | |
避けたほうがよいもの | 止水域に生息していることと、長いヒレに改良されているので泳ぎが苦手で、水流を生むものを嫌う。オスの泡巣を消してしまうおそれがあるので、エアレーションやファンとの相性も悪い。 | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 1匹 |
特徴・飼育上の注意
水質に関しては適応範囲も広く容易。
ラビリンス器官と呼ばれる呼吸器官で水面から呼吸可能で、フィルターのないビンで飼育できることも知られている。
しかしビンでの飼育は良い環境とは言えず、最低でも20cm程度のプラケースでもいいので用意してあげよう。
ヒレが長く伸びるショーベタなどは綺麗にフレアリング?させるためにもある程度の水槽の高さが欲しい。
ヒレをきれいに成長させるためにもオス同士をケース越しに近づけたり、鏡を使ってフレアリング?させよう。(ずっとし続けると疲れてしまうので10分程度で十分)
現地では弱酸性のブラックウォーターで生息しているのでマジックリーフ?で人工的に似た環境を作ってあげると病気の予防やヒレの保護に良い。水換え時にひとつまみの塩を加えてあげることでもビレの保護になる。
その強い適応範囲とこなれた水が良いことから、水換えを極力しないといった飼育法もある。しかしそれでは管理が難しく、水カビ病?の発生にもつながるので、フィルターがある場合は週に一度、ない場合は3日に一度、半分程度の水換えをしたほうがいい。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています