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ろ過装置・フィルター
上部式フィルター、外掛式フィルター、投げ込み式フィルター、底面式フィルター、外部式フィルターなどそれぞれにメリット・デメリットがある。
水槽サイズ、飼育している生体、水草の有無など、環境によって最適なろ過装置は異なり、熱帯魚の飼育において最も大切な分野だけに慎重に比較・検討し選びたい。
上部式フィルター
水槽の上部にろ過槽を設置して、ポンプで水をあげてフィルターで水をろ過するタイプ。
酸素飽和度が高く好気性細菌の繁殖には最適で、ろ材容量あたりの濾過能力は高い。
反面、CO2が濾過槽で抜けてしまう。さらに上部にスペースを取るためライトの光量が限られる。そのため高光量が必要な水草や、CO2添加必須の水草飼育には向かない。
外掛式フィルター
水槽のフチに掛けるタイプ。小型コンパクトで設置が容易なのが最大の特徴。水面に浮かぶ油膜の除去や酸素飽和度を上げるのも得意。
上部式フィルター同様、あまり水草との相性は良くない。
投げ込み式フィルター
水槽の中にろ材ごと投げ込むタイプ。外部に装置が出ないのでスペースの狭い場所でも使用できる。その多くは単純な仕組みをしていて安価なのが特徴だ。
多くの小型水槽を維持する際など、エアレーションの分岐も容易なため相性がいい。
底面式フィルター
底床の下にプレート状の装置を設置して底床自体をろ材として使用するタイプ。糞やゴミが積もることで生まれる有害物質が発生しづらいため、適切な設置をした場合の濾過能力は非常に高い。
しかし、ろ材との相性や、流量の見極めなど設置にはある程度の知識が必要になる。
外部式フィルター
フィルター、ポンプ共に水槽の外部に設置するタイプ。水槽内にはパイプのみなので上部が解放され、場所を取る高光量のライトが設置可能。溶け込んだCO2も逃げにくく、拡散筒を配管の途中に設置すれば高濃度のCO2を溶けこませることができる。それらの理由から水草水槽に最適なフィルターと言える。
すべてを外部に設置するため、多くのスペースが必要になる。