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水質調整剤  

アクアリウムにおいて水質管理は最も大切な要素となる。世界中の水系で水質がそれぞれ異なるため、生体の生息域を再現するために多くの添加剤が用意されている。
はじめのうちは何を使用すればいいか迷うと思うが、そのような場合は多くの成分が入ったオールインワンタイプの添加剤を使うのがいいだろう。
慣れてきたら水質測定用品で水質を検査し、足りない成分をピンポイントで足すようにしよう。
日常の管理にはもちろん、ブリーディング時にトリガーとして水質を調節するなど、上級者向けの維持・管理にも欠かせない重要な技術になる。
全てのアクアリウム用品に言えることだが、しっかりと成分表示、または効果について実証しているものを選ぶようにしよう。


塩素中和剤  

水道水には必ず含まれる塩素、別名カルキを中和するための製品。水槽の環境を整えるろ過バクテリアを守るためにも必ず使うようにしよう。
古くから親しまれるハイポ(チオ硫酸ナトリウム)が有名だ。最近では即効性があり、亜鉛などの重金属を中和する成分を添加したリキットタイプが人気だ。


pH調整剤  

日本の水道水質基準値はpH5.8~8.6と定められており、地域によって違いがあるのはもちろん、季節などでも若干異なる。人間が飲むぶんにはその程度の違いは問題にならないが、魚にとってはとても大きな環境の変化になる。
pH調整剤は一時的な調整機能しかないが、あまりにpHの異なる水の場合はpHショックを起こすことがあるので応急処置として使用するとよいだろう。


成分調整剤  

ビタミン?ミネラル?など生体や水草の維持管理に必要な微量元素を添加するタイプ。アンモニア硝酸塩亜硝酸などを除去・中和・吸着するタイプ。
他にもフミン酸腐植酸を添加して繁殖を促進するなど、特殊な用途に使うタイプもある。


コケ取り剤  

茶ゴケアオコなど、美観を損なうコケ類を抑制、除去するための製品。生体や水草にとって最適な環境は、水槽を美しく維持するためには好ましからざる生物にとっても住みやすい環境と言える。そのため細目なメンテナンスをしてもイタチごっこになることが多い。
そのような手間を減らすために、特定のコケにだけ作用する薬剤や、特定の物質を吸収することでコケを抑制、除去することを目的として添加される。


バクテリア剤  

魚にとって猛毒となるアンモニア亜硝酸を分解。または硝酸塩脱窒することで無害化することを目的に添加される。直接分解するためのバクテリアを添加するタイプや、バクテリアの成長を促進する成分を添加するタイプがある。
バクテリアは水槽を維持していくことで自然発生するが、多くの生体を新しい環境で飼うときなどに使用すると、ろ過サイクルを早く作ることが出来る。


自然由来  

水質に影響を与える自然の物質。カキ殻は主成分が炭酸カルシウムなので硬度を上げるのによく使われる。同じ理由でサンゴも硬度を上げるために使用される。また炭酸イオン?を水槽内に溶かし、アルカリ性へpHをコントロールするためにも使われる。
天然のミネラルを添加する麦飯石、フミン酸の添加にはピートモスやアンブレラリーフ。などなど自然界にあるものを使用して水質を調節する。
ゼオライトや炭など有害物質を吸着するのに役立つものも存在する。


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