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ライオンフィッシュ
タイ、マレーシア、インド原産のアンコウの仲間。
全体に茶褐色の迷彩模様をしており、沼地に貯まる落ち葉や土などに擬態している。
大きな頭に大きな口、底を歩くようになびかせる胸ビレ、繋がった背ビレと尻ビレ、ぼってりとしたフォルム。顔の周りにはヒゲが所狭しと生えている。そんな怪魚然とした風貌だが、つぶらな目をしており、じっとこちらを眺めている姿は可愛らしくもある。
夜行性で日中は土管などに入って全く動かない。夜になるとのっそりと出てきて、餌の小魚が近づくと大きな口でバクリと捕食する。自ら追いかけて捕食することがないため、餌食いの激しい種との混泳はできない。与えれば与えるだけ餌を食べてしまうので、体型を見ながら調整すること。
怒ると「ぶうぶう」という声を出して威嚇する。
アクアリウムの世界では割りとポピュラーな種だが、繁殖方法など生態について未解明な部分も多い。
インボイスネーム?が異なる「淡水アンコウ」という名でよく似た別の種類が流通することがある。
姿形は似ていても水質の適応範囲などは異なる。純水に弱いもの、水質の変化に弱いものなどもいるのでよく確認してから飼育をしたい。
Photo
データ
学名 | Halophryne trispinosus (Günther, 1861) | |
英名 | Freshwater Lionfish | |
分類 | フグ(Batrachoidiformes)目、フグ(Batrachoididae)科、ハロフリネ(Halophryne)属 | |
通称 | 淡水ミニカサゴ | |
分布 | タイ、マレーシア、インド | |
最大体長 | 20cm | |
寿命 | - | |
餌 | 生き餌、人工飼料には餌付きにくいので餌用の小魚が無難 | |
適性な水質 | 温度 | 22~26 |
PH | 7.2~8.0 | |
硬度 | 軟水~中程度の硬水:10〜15°d | |
塩分の割合 | 純水~海水の1/2の塩分 | |
飼育難易度 | 難しい | |
繁殖難易度 | 難しい。バラマキ型で黄色い卵を産むことがわかっている。しかし水槽内での繁殖データはない。 | |
オスメスの見分け方 | オス | - |
メス | - | |
水槽内で好む高さ | 低層 | |
混泳での注意点 | 気性:強い攻撃性あり。肉食魚のため口に入るサイズの魚とは混泳不可。同程度の大きさであっても混泳のストレスで拒食になることがあるので注意が必要。 | |
気をつけたい病気 | - | |
推奨されるアクセサリなど | 土管、流れの緩やかなレイアウト、掃除の簡単な底床 | |
避けたほうがよいもの | 酸性に傾けるソイル | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 2匹 |
特徴・飼育上の注意
別名フレッシュウォーターライオンフィッシュと呼ばれるように塩分が無くても飼育することが可能。ただし、基本的には汽水魚のため、1/4~1/2程度の海水だと状態よく飼育できる。
鱗がなく、水質の悪化には弱い。また底に体を付けて動かない種なので、コマ目な底床の掃除も心がけること。
触るとわかるが、皮膚はブヨブヨとしていて傷つきやすいので、角の尖ったアクセサリー等は避ける。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています
15cm位の個体を10年程飼育していました。最終的には60cm水槽内で30cm以上になりました。
底床と外部フィルターにサンゴ砂使用でした。
弱アルカリ性でph⒎1~⒎2位が調子良かった
と記憶しています。馴れてくると体色で調子の善し悪しが分かるようになりました。
黄色っぽい皮膚病になる事がありましたが
メチレンブルーを水槽の水が少し色づく程度に適当に入れるとすぐに治りました。
途中からは隠れる事がなくなりいつもエサ
やりをする水槽の角に立って待ってました。
むきエビを手から食べていたので指ごと噛まれた事もありました。細かい歯なので怪我には至りませんでした。
夜中に時々グググッという感じに鳴いてました。
浮き袋で音を出しているようです。
また飼ってみたいと思っています。
何かの参考になればと思い投稿してみました。(山ちゃん 2020-07-07 (火) 14:11:43)