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パール・グラミー
タイ、マレーシア原産のグラミー。
パールの名を冠する通り、レッドの体色に淡いシアンブルーのスポット模様が上質な真珠のように輝く。口から尾の付け根まで入るブラックのラインも華やかさ一辺倒でなく締まった印象を与えてくれる。宝石と讃えられるノソブランキウスを見るようだ。
棘条と呼ばれるヒレの硬い部分が伸びて「うちわ」や「クシ」のように伸びる。グッピーでも同様に改良された種がいる。グラミー独特のヒゲ状に伸びた胸ビレも持っている。
ベタとも近い種のためラビリンス器官を備え水面から呼吸ができる。
養殖個体が多く、大抵の水質で飼育することが出来る。飼育は容易な種だ。これだけ多くの特徴を持ち、色彩鮮やかで、飼育も容易とあっては人気になるのも頷ける。
飼育は容易だが12cmと大きくなるため小型カラシンなどとの混泳は避けたほうがいいだろう。
Photo
データ
学名 | Trichogaster leeri (Bleeker, 1852) | |
英名 | Pearl gourami、Diamond gourami、Mosaic gourami、Lace gourami | |
分類 | キノボリウオ亜目(アナバス亜目)、オスフロネムス科、トリコガステル(Trichogaster)属 | |
通称 | パール・グラミー | |
分布 | タイ、マレーシア、スマトラ島、ボルネオ島 | |
最大体長 | 12cm | |
寿命 | 3〜4年 | |
餌 | 人工飼料、冷凍飼料、活餌選ばずなんでもよく食べます。口が小さいので細かくしてあげよう | |
適性な水質 | 温度 | 23〜28℃ |
PH | 6.0〜8.0 | |
硬度 | 非常な軟水〜硬水5〜19°d | |
飼育難易度 | やさしい | |
繁殖難易度 | 難しい。繁殖はそれほど難しくないが、いくつかポイントがある。まずバブルネストビルダー?なので安心して卵が埋めそうな場所を作る必要がある。水面まで達する水草や、浮き草があるといいだろう。良い泡巣?が出来るとオスがメスを包み込むようにして受精させる。その後はオスが卵を見はり近づくものは攻撃を仕掛け、甲斐甲斐しく世話をする。孵化まで2〜3日ほど。稚魚は小さく2〜3日はヨークサックで成長するが、泳げるようになってもまだブラインシュリンプなどは食べられずインフゾリア?を与える必要がある。さらに一週間ほどすれば細かく砕いた人工飼料を食べてくれるようになる。ここまで来れば一安心で親水槽へ戻す準備をしよう。 | |
オスメスの見分け方 | オス | 顎の部分が強いオレンジに染まる |
メス | オスに比べると薄く地味な体色をしている | |
水槽内で好む高さ | 上層、中層、底層 | |
混泳での注意点 | ハニードワーフ・グラミー?に比べると攻撃性が強いうえに12cmと大型になるので小型の魚との混泳は辞めたほうが賢明だ。魚が少なすぎる水槽だと攻撃性が顕著になるので多めに飼育すれば落ち着く。 | |
気をつけたい病気 | − | |
推奨されるアクセサリなど | 繁殖を望むなら水面まで伸びる水草や浮き草 | |
避けたほうがよいもの | 泳ぎが得意ではないので強い水流を発生させるポンプなど | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 8匹 |
特徴・飼育上の注意
養殖個体が多く出まわり、弱酸性から弱アルカリまで幅広い体制を持つため飼育は容易だ。特徴的な腹びれをしているのであまり泳ぎが得意ではない。水流は弱めにしてあげよう。
ベタと近い種で、同じようにラビリンス器官?を持ち、水面から呼吸が出来る。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
うちはパールが1ネオンが10ブラックネオンが5コリドラスが2ミニブッシープレコが1クーリーローチが2エスペイが1グッピーが2匹いますがみんな仲良く過ごしているので、今のところは安心しています。上に書いてあるデータとはまだ小さいからかもしれないけどうちの子はとても温厚でむしろちょっと臆病です。(シュワルツイ 2020-08-19 (水) 22:25:47)
80センチ水槽に4匹飼っているが、1匹ボスのような強いのがいて他の3匹を追っ払っている。追っ払われてもいつも4匹群れて泳いでいるのでいつも3匹を追っ払っている感じ。餌は何でも食いつきがいいけど、早く泳ぐのが得意でないので早い魚には食事では負ける。同種間では争うけど他魚には興味を示さず。
水草の生い茂った水槽でグッピーと一緒にいる環境だけどグッピーの稚魚はコンスタントに増えているので肉食性は強くないっぽいです。(名無しさん 2022-10-20 (木) 16:15:47)
とても綺麗で、水槽の主役になれる魚。
温和と書いてある本もあるけど、同種や違うクラミーに対してはものすごく攻撃的。
雄3匹雌1匹で飼っていたんだけど、雌のみ攻撃を受けて鱗が剥がれてたので、隔離。
ドワーフグラミーに対しても執拗に攻撃をする。パールグラミー3匹で1匹のドワーフグラミーを集中的に追いかけるという地獄のような構図ができあがり、ドワーフグラミーも隔離。
雄3匹だと、たまに威嚇し合う事はあるけど、そこまで酷くなく、ゆったり泳いでくれてます。グッピーやクラウンローチなどには攻撃しませんが、遊泳域が被る体高のあるネオンドワーフレインボーにはたまに攻撃をしますが、そこまで問題ないです。水槽を複数管理していますが、パールグラミーは肉食性が弱いのか、エビもグッピーも少量だけど自然繁殖できてます。
パールグラミー自体は非常に丈夫で餌も何でも食べ、水質の変化にも強く高確率で寿命まで全うできる種だと思います。(名無しさん 2023-02-03 (金) 09:28:11)
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています
パールグラミー
パールグラミーは2匹飼育。
GHD3匹・ネオンテトラ2匹・アカヒレ1匹・青コリ5匹と混泳。
30×30×40の水槽・濾過機はエーハイム500.。
水草モサモサ水槽。
テトラの「メダカのえさ」(細かいフレーク状)をよく食べる。
オス2匹だが、1匹は攻撃性が多少強い。
コリドラス用にコリタブを投入するのだが他の魚を追い払って食べる。
もう1匹は他の魚に混じって仲良く食べる。
愛想は良い。
近づくと寄ってきてジッとこちらを見つめてくる。
何故あまり人気がないのか疑問。
GHDより私は好きだなぁ・・。 (名無しさん 2013-01-23 (水) 15:43:46)