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ナマズ
日本・中国など、東アジアに生息する大型のナマズ。
全身暗褐色しており、鱗がなく全身が粘膜で覆われている。
横に潰れたような扁平な顔をしていて、上顎に1対、下顎に1対それぞれ髭が生えている。愛嬌のある可愛らしい顔をしている。幼魚のうちは合計6本あるが成長に伴い4本になる。
日本の淡水魚には珍しく完全に肉食性。夜行性のため夜になると積極的に餌を食べる。
子供の頃はオタマジャクシのようなフォルムをしている。
長寿で知られており、寿命は一般的には20年、最長で70年とも言われている。
大きさも水槽飼育でも40cm程度と大型になるため、飼育するには相応の覚悟が必要となる。
生息域の減少に伴い環境省のレッドリストに掲載されている。
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データ
学名 | Amur catfish (Linnaeus, 1758) | |
英名 | Japanese common catfish | |
分類 | ナマズ(Siluriformes)目、ナマズ(Siluridae)科、ナマズ(Silurus)属 | |
通称 | マナマズ、ヘコキ、ニホンナマズ | |
分布 | 日本・中国・朝鮮半島・台湾など、東アジア | |
最大体長 | 60cm | |
寿命 | 平均で20年、最大で70年という記録あり | |
餌 | 人工飼料、冷凍飼料、活餌など。完全に肉食で、小魚、甲殻類の他、カエルやヘビ等を食べる。コイの餌などの人工飼料に慣れる場合もある。 | |
適性な水質 | 温度 | 10~26℃(5℃程度まで耐えられるが、極端に低温だと低層にうずくまって動かなくなる) |
PH | 弱酸性から中性 | |
硬度 | - | |
飼育難易度 | 普通。水質に慣れて、人工飼料に慣れさせることができれば難易度はぐっと下がる。大型種のため、90cm以上の大型の水槽を用意する。 | |
繁殖難易度 | 不明。大型種のため水槽内での繁殖は例がない。 | |
オスメスの見分け方 | オス | 尾びれに切れ込みがある |
メス | 尾びれが丸く切れ込みがない | |
水槽内で好む高さ | 低層 | |
混泳での注意点 | 気性:強い攻撃性あり。肉食魚のため口に入るサイズの生体は混泳不可。 | |
気をつけたい病気 | 白点病 | |
推奨されるアクセサリなど | - | |
避けたほうがよいもの | 薬 | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | -匹 |
特徴・飼育上の注意
濁った沼などに生息していることからこなれた水が合っているのかと思いきや、意外にも新鮮な水との相性が良い。水質が悪いと餌を吐き出すようになるので目安になる。
鱗がなく、粘膜がやられやすいので水質が悪化すると、影響を受けやすい。調子を落とすと体全体に白っぽい粘膜を出して絶食状態になる。
調子を落としたり、病気になった場合、他のナマズと同じで薬に弱いので注意が必要。どうしても薬浴する場合は、規定の1/3程度の量で様子を見ながら調整する。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
家の手前の川で15センチ程度のものが捕れたため、このページを見て参考にしました。以前も5センチ程度のものを捕まえてきたのですが、酷い内出血で腹が膨れ、ひっくり返って死んでしまったので、今回こそはと調べてみました。小魚などを与えて様子を見てみます。記事ありがとうございます。(名無しさん 2023-07-27 (木) 19:19:01)
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています
環境の変化に強く、魚を飼った経験のある方にとってはとても飼育しやすいと思います。冷凍川エビで飼育してます。人には慣れましたが人工餌には慣れてくれませんでした。(鰻 2021-01-07 (木) 01:31:30)