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セルフィン・プレコ
南米のアマゾン川支流オリノコ川水系の中~上流域に生息する大型プレコ。
古くから親しまれるプレコで船の帆のようなヒレからセルフィンと呼ばれている。体形も模様も古代魚のような存在感があり、その野趣あふれる世界に触れてみたいと思う方は多いのではないだろうか。
しかし、自然では50cmを超え、35年生きたとの報告もあることからショップでの小さく安価なことにつられて安易に購入すべきではない。
35年と言えば人間の半生に匹敵する長さだ。よくよく考えて購入するようにしたい。
現在流通するものはアジアブリードなので日本の一般的な水質に順応できる。基本的には水流が強い酸素飽和度の高い状態を好むのでエアレーションや水中ポンプを用意して食べ残しや糞を頻繁に掃除できるようにベアタンクでの飼育が一般的。
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写真提供:ながもっちゃん[編集]
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写真提供:吉田観賞魚販売 大きい水槽があれば、おすすめ!
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データ
学名 | Glyptoperichthys gibbiceps(Kner, 1854) | |
英名 | Sailfinned plecostomus、Sailfin Pleco、Leopard Pleco、Gibby | |
分類 | ナマズ(Siluriformes)目、ロリカリア(Loricariidae)科、ペコルティア(Peckoltia)属 | |
通称 | セルフィン・プレコ、セイルフィン・プレコ、L083、L165 | |
分布 | 南米:アマゾン川、オリノコ川水系の中〜上流域 | |
最大体長 | 30〜50cm | |
寿命 | 25〜35年 | |
餌 | 人工飼料、活餌草食性が強く、植物性のエサが好ましい。コケも食べるが水草を食害することもあるので人工飼料をあげよう。 | |
適性な水質 | 温度 | 23〜27℃ |
PH | 6.0〜8.0 | |
硬度 | 軟水〜中程度の硬水:5-19 °d | |
飼育難易度 | やさしい | |
繁殖難易度 | 難しい(下記参照) | |
オスメスの見分け方 | オス | 特徴的なセイル状のヒレが大きく成長します。一般的にプレコはオスが大きくなりヒゲも立派なものが生えます。 |
メス | ヒレはあまり大きくならない。一般的にプレコはメスが小さく腹部がふっくらとします | |
水槽内で好む高さ | 底層 | |
混泳での注意点 | 大人しいので多くの魚と混泳できる。大型なため小型カラシンなどは避けよう。 | |
気をつけたい病気 | − | |
推奨されるアクセサリなど | 水流を生む水中ポンプやエアレーション | |
避けたほうがよいもの | − | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 1匹 |
特徴・飼育上の注意
何と言ってもその大きさだ自然では50cmを超え、35年生きたとの報告もあることからショップでの小さく安価なことにつられて安易に購入すべきではない。
35年と言えば人間の半生に匹敵する長さだ。よくよく考えて購入するようにしたい。
飼育はアジアブリードされて大抵の環境に順応できる。基本的には水流や酸素飽和度の高い状態を好むのでエアレーションや水中ポンプを用意して食べ残しや糞を頻繁に掃除出来るようにベアタンクでの飼育が一般的だろう。
(以下は産卵の簡単なプレコの例。この手に関しては大型のため環境を整えるのがまずもって困難で挑戦する人は少ない。そもそも安価でブリードものが出回っているので繁殖自体は難しくはないと思われる。)
産卵筒を使うとよい。時期になるとオスが産卵筒を守りはじめ、それに誘われてメスが卵を産みます。メスに覆いかぶさるようにオスは産卵を促します。オスは受精させたあともその場に残り卵を守ります。卵は一度で30個ほどです。ここまで来たら成功したも同然。
自然の環境ではこのまま稚魚が生まれますが、水槽内では混泳しているストレスで卵を食べてしまうことがあるので増やしたいなら別水槽やプラケなどに移しましょう。
稚魚の飼育も簡単でプラケなどに移した卵は2日ほどで孵化する。
孵化して2日ほどヨークサックで成長する。小型なため大型のプレこのように親のエサは食べない場合が多い。その後はインフゾリア?ブラインシュリンプなどを与えよう。
また植物性のものということでよくふやかしたマジックリーフ?やクロレラ?を併用するとさらに生存率があがる。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています