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ジャイアント・バンジョー  

南米:アマゾン川流域に生息する珍しいタイプのナマズの仲間。

三味線に似た楽器である「バンジョー」に似ていることからバンショーキャットと呼ばれる。全体に黄褐色をしており、胸ビレや尾ビレのあたりが焦げたようなブラックになる。
ぺしゃんこに潰されたような、ステルス戦闘機のようなフォルム。2~3本しか棘条がない背ビレ。
なんともいかめしいゴツゴツとした体を持ち、ぼってりと膨らむ腹で水槽の底に鎮座している。

昼はまったく動かず、人工飼料にも慣れにくい。
多くの熱帯魚が水槽の環境へ順応する中、我関せずと本能の赴くままに振る舞う姿に頼もしさすら感じる。
独特の生体と体形から万人受けはしないが、飼育してみるとその魅力に取りつかれ繁殖まで挑戦するマニアも居るほど中毒性が高い。

アマラリア属は本種の1種のみで、なるほど飼ってみるとその特異な生態に驚かされることが多い。


Photo  

ジャイアント・バンジョー
 
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データ  

学名Amaralia hypsiura (Kner, 1855)
英名Two-Rayed Banjo Catfish
分類ナマズ(Siluriformes)目、アスプレド(Aspredinidae)科、アマラリア(Amaralia)属
通称ジャイアント・バンジョー、ジャイアント・バンジョーキャット
分布南米:アマゾン川流域
最大体長13〜15cm
寿命5〜8年
人工飼料冷凍飼料活餌。沈下性のキャットやコリタブが向いている。イトミミズ赤虫も好物。人工飼料に餌付きづらいところがあるのでその場合は消灯後に赤虫をあげよう。
適性な水質温度22〜26℃
PH6.5〜7.5
硬度軟水:6-10 °d
飼育難易度普通
繁殖難易度普通。性成熟したペアを維持できれば意外と簡単なようだ。Tボジションと呼ばれる体制でオスの精子をメスが口で吸い取るという方法をとる。卵が産まれたら他の魚に食べられないように隔離したほうがいいだろう。産卵は数時間続き、それを数日繰り返す。全部で5〜600ほどの卵をばら蒔くように産む。飼育はブラインシュリンプで問題ないと思われる。
オスメスの見分け方オスシャープでスリムな体型
メス上から見ると腹部がふっくらとしている
水槽内で好む高さ底層
混泳での注意点大人しいので多くの魚と混泳できる。また臆病で細かな砂に潜る性質を持っているので細かな砂を入れてあげよう。。繁殖を狙うならペアだけで飼育する必要がある。
気をつけたい病気カラムナリス症?エロモナス症?
推奨されるアクセサリなど砂に潜る性質があるので細かな砂上の底床が望ましい。その体色から流木に擬態していることがわかるので流木との相性も良い
避けたほうがよいもの角のある底床、硬度を上げるサンゴ砂?
60cm水槽での適正な飼育数*16匹

特徴・飼育上の注意  

水質の急変や薬などへの耐性は低いので、慎重に水合わせをしよう。一度慣れれば砂に潜る性質があるので砂上の底床を用意してあげよう。
ライトを点灯しいるときはほとんど動かず、消灯後に餌を食べるため赤虫や人工飼料を与える場合は消灯後にしよう。
大食漢で底床に体をつけて生息するため水換えの時にしっかりと底床を掃除してあげよう。汚れた環境だとヒレや自慢のヒゲが溶けてしまうこともある。
脱皮をすることが知られていてふわふわと水槽を漂う抜け殻を見ることがある。その瞬間に立ち会うのはとても難しく貴重な体験になるだろう。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

ジャイアントバンジョー
60センチランチュウ水槽で小型バルブ10匹と共に5年が経過しています。7センチほどで、来た時から変わっていません。餌は沈下タイプのディスカスフードのみです。来て一週間ほど根比べしました。撒けば飛んできて近辺の底をモゾモゾ徘徊して他の魚に負けずに食べてます。脱皮は水換えした数日後にすることが多かったのですがここしばらくはしてないのか、見た記憶がありません。歳なのか!?夏は34度を越すこともあるのですが、今まで問題なく越してきてます。混泳経験は、レインボースネーク(ニューではない)とありますが、お互い同じ餌を食べながらも干渉せずに1年ほど一緒にいました。 (名無しさん 2012-03-18 (日) 03:43:08

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*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています