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コリドラス・セミアキルス
ロングノーズタイプで、最大で10cmと大型になるコリドラス。
ペルー原産で、地域偏差で多くのバリエーションがある。模様は不鮮明なものも多いため、ただの個体差かどうか判断が難しい。
ブラックペルーは最初に入荷されたタイプで体の上半分がブラック。エラ蓋の上あたりがえぐれている。
クレッセントは目の斜め後ろの部分に下向きに開いた三日月(クレッセント)型の模様が特徴。
ブラック・バタフライとニューブラックバタフライは判別が難しいが、両方共尾びれに黒いバンド模様が入る。
Ⅴ(ファイブ)は5番目に見つかった模様のタイプという意味。別名ブラック・グリーンと言わるようにブラックペルーに比べると色が薄いため判別できる。
学術的には古くから発見されていたが、日本に入荷されたのは2000年頃。生態や生息域に関して、あまり詳しくわかっていない。入荷されても、ごく少量。繁殖も成功例がなく、高値で取引される。
なんでもよく食べるがイトミミズや赤虫をあげた時の喜ぶさまは見ていて楽しい。なんといっても可愛らしい仕草と、とぼけているような顔に癒される。底床の掃除屋としての一面もあるが、実は大食漢で専用の餌をあげるのが望ましい。
Photo
データ
学名 | Corydoras semiaquilus(S. H. Weitzman, 1964) | |
英名 | Peru Black Cory | |
分類 | ナマズ(Siluriformes)目、カリクティス(Callichthyidae)科、コリドラス(Corydoras)属 | |
通称 | コリドラス・セミアクィルス、コリドラス・セミアキルス・Ⅴ、ブラック・グリーン、ブラックペルー、クレッセント、ブラック・バタフライ、ニューブラックバタフライ | |
分布 | ペルー、コロンビアとブラジルの国境付近、アマゾナス川 | |
最大体長 | 10cm | |
寿命 | - | |
餌 | 人工飼料、冷凍飼料、活餌。沈下性のキャットやコリタブが向いている。イトミミズや赤虫も好物。みじんこやブラインシュリンプなどの小さな昆虫類が好物 | |
適性な水質 | 温度 | 22〜26℃ |
PH | 6.0〜8.0 | |
硬度 | 非常な軟水~非常な硬水:2~25 °d | |
飼育難易度 | やさしい | |
繁殖難易度 | 不明。現在流通しているものはほとんどワイルドもの。繁殖例は聞かない。卵は密生した水草の間に産み落とすタイプで、世話はしないので回収する必要があるとのこと。 | |
オスメスの見分け方 | オス | シャープでスリムな体型。尾びれがシャープ |
メス | 上から見ると腹部がふっくらとしている。尾びれが丸みを帯びる | |
水槽内で好む高さ | 底層 | |
混泳での注意点 | コリドラスにしてはアクティブな性格をしている。大人しいので多くの魚と混泳できる。また臆病でなので隠れ家を多めに作ってあげよう。繁殖を狙うなら卵は隔離する必要がある。 | |
気をつけたい病気 | カラムナリス症?、エロモナス症? | |
推奨されるアクセサリなど | 底床を口でさらうようにエサを探すので細かな砂状の底床が望ましい。臆病なので隠れ家となる土管?がお奨め。ほかにも隠れられる大きな流木や水草など。また適度な水流を好むので、水流を生むような水中ポンプやろ過器? | |
避けたほうがよいもの | 角のある底床、硬度を上げるサンゴ砂? | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 5匹 |
特徴・飼育上の注意
データを見る限り丈夫で、一般的なコリドラスの飼育方法で飼育可能。
ロングノーズタイプのため繁殖は難しいと思われる。繁殖の報告が無いため、真相はわからない。
あまり知られていないがコリドラスには棘条と呼ばれる棘があり相手に刺さると毒を出す。なので輸送時に詰め込みすぎたり、大量に魚を混泳させると刺さる場合があるので注意しよう。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています