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クセノティラピア・フラビピンニス
アフリカ・タンガニーカ湖原産の小型シクリッド。
タンガニーカ湖は推定2000万年前から存在し、世界で2番目に古くから存在する古代湖として知られる。古くから閉鎖された環境のため、独自の進化を遂げた種が多く存在する。
ハゼのようなユーモラスな体型をしている。
全体的にはピンクっぽい発色になり、顔と各ヒレがイエローになる。大きな目とノソっとした顔がとぼけたように見える。
実際おとなしい性格をしており、自分から攻撃を仕掛けるようなことは無い。同種での混泳も問題なくできる。
Photo
データ
学名 | Xenotilapia flavipinnis (Poll, 1985) | |
英名 | Yellow sand cichlid | |
分類 | スズキ(Perciformes)目、カワスズメ(キクラ、シクリッド)(Cichlidae)科、エレトモドゥス(Xenotilapia)属 | |
通称 | - | |
分布 | アフリカ・タンガニーカ湖 | |
最大体長 | 9cm | |
寿命 | - | |
餌 | 人工飼料、冷凍飼料、活餌など。何でも食べるが、草食性が強いので、スピルリナなど植物質の多い餌を与える。 | |
適性な水質 | 温度 | 23~27℃ |
PH | 8.0~9.5 | |
硬度 | 軟水~非常な硬水:8~25°d | |
飼育難易度 | 難しい | |
繁殖難易度 | 難しい 繁殖は難しいながらも可能。成熟したペアは互いにフィンスプレッティングをして寄り添う。この際、ダンスするスペース×2程度の遊泳スペースが必要とのこと。 稚魚はバイペアレントと呼ばれる方法で飼育する。まずメスが2週間ほど卵をくわえて孵化させ、その後オスが3週間ほど稚魚を口の中で育てる。 どちらか一方のマウスブルーダーはいるが、オスメス両方が飼育するタイプは珍しい。産卵時は基本的にオス・メスのペアで飼育すると良い。 稚魚も親と同じように砂の上でエサを探しており、危険を察知するとオスの口にするすると入る。 甲斐甲斐しく子育てしている姿なんとも可愛らしい。稚魚はブラインシュリンプやスピルリナの粉で問題なく飼育できる。 | |
オスメスの見分け方 | オス | オスのほうが若干カラフルな程度 |
メス | - | |
水槽内で好む高さ | 低層 | |
混泳での注意点 | 気性:大人しい 臆病な性格をしているので、攻撃的な種との混泳は避ける。 | |
気をつけたい病気 | - | |
推奨されるアクセサリなど | サンゴ砂などアルカリ性にするもの | |
避けたほうがよいもの | 角のある底床、粒の大きな底床 | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 6匹 |
特徴・飼育上の注意
現地では砂地の砂を濾しとって餌を探すアースイーターのため、砂地の底床で作った遊泳スペースを多めにとってやると良い。
ちょこちょこと場所を変えながら、砂を含んでは吐き出しを飽きもせず繰り返す。そのため角のある底床はエラを傷つける可能性があるので、できるだけ目の細かい砂が向いている。
PH9.5とアフリカン・シクリッドの中でもかなりアルカリよりの水で生息しています。そのため水槽ではサンゴ砂等を用いて弱アルカリに保つ必要がある。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています