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ガラ・ルファ
トルコ、イラン、イラクなど西アジア原産の鯉の仲間。
温泉の湧き出る温かい水系に自生している。比較的流れの早い川が多い。そのため37℃という高温にも耐えることができる。現地では群泳してるため複数匹で飼育すると状態よく飼育できる。多少水流を作ると流れに向かって隊列を組む。
体全体が暗褐色で、腹の部分は白くなる。コイの仲間らしく、口の形状は下位。底をさらったり、苔をこすり取るのに向いている。ただし歯はない。細長い体をしている。
幼魚のうちは黄色っぽい色だが、成熟するに連れて黒くなる。
水槽に手や足を入れると人間の古い角質をこすげとってくれることから、別名ドクターフィッシュと呼ばれている。
日本でも各地のスパでも親しまれている。
皮膚病に効果のある治療法としてドイツでは医療行為として認められている。
人間だけでなく混泳魚の鱗にも食いつくため、混泳相手を選ぶ点には注意したい。遊泳力が高く、絶えず餌を求めて泳ぎ回るため大人しい種とも混泳は難しい。
Photo
写真提供:吉田観賞魚販売 これこれ!皮膚の余分な角質を食べてくれます。20cm弱ぐらいまで大きくなります。[編集]
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データ
学名 | Garra rufa (Heckel, 1846) | |
英名 | Doctor fish | |
分類 | コイ(Cypriniformes)目、コイ(Cyprinidae)科、ガラ(Garra)属 | |
通称 | ドクターフィッシュ | |
分布 | トルコ、イラン、イラク、シリア、レバノン周辺の西アジア | |
最大体長 | 14cm | |
寿命 | 8年 | |
餌 | 人工飼料、冷凍飼料、活餌など。手の角質を食べさせるには餌を絞って飢えさせる必要がある。自然下では雑食性で藻だけでなく、小魚、昆虫や赤虫なども食べている。そのため植物質が多めの沈降性の餌が良い。口が小さいのでコリタブよりも小さなものが向いている。苔のない水槽では昆布や枝豆などを入れると良い。 | |
適性な水質 | 温度 | 15~28℃(耐えるだけなら37℃まで耐えられる) |
PH | 6.5~7.5 | |
硬度 | 軟水〜硬水:6~16°d | |
飼育難易度 | やさしい。水質への適応範囲が広く、餌食いも良いため飼育は容易 | |
繁殖難易度 | やさしい 自然下では雨季に繁殖する。繁殖の近いペアを別水槽に隔離し、水温を下げ大量の水換えを行い、暗めの照明にするとトリガーになる。十分に餌を与えることも重要で、狙う場合は赤虫など嗜好性の高い餌を与える。 1.5mm程度の透明な卵をばら撒くように産む。親魚は世話をしない。また、他の魚に捕食されるため、ペアを作ってモスを敷いたり、下にネットを敷いて卵だけが下に落ちるようにする。ただし、見た目には性差が殆どないため、捕まえて腹の部分を指で押して、卵を精子を採取するのも良い。 1.5日程度で孵化し、3日程度でヨークサックを消費し遊泳開始する。遊泳開始するようになるとブラインシュリンプを食べる。15mm程度になったら親魚に与える餌を細かく砕いて与えれば問題なく飼育できる。 | |
オスメスの見分け方 | オス | 見分けるのは困難。多少大きくスマート。繁殖期には追星?ができる。 |
メス | 見分けるのは困難。繁殖期は多少腹が出る | |
水槽内で好む高さ | 低層 | |
混泳での注意点 | 気性:攻撃的になることがある。 繁殖期にはオスが攻撃的になる。複数匹でテリトリーを主張しにくくするのが基本。大食漢で激しくコケ取り行動をするため、動きの遅い成体の鱗をかじることが多い。また雑食性のため1cm程度の魚は捕食対象になる。 そんため混泳は遊泳力があり、遊泳スペースの異なる種に限定される。 | |
気をつけたい病気 | - | |
推奨されるアクセサリなど | - | |
避けたほうがよいもの | - | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 9匹 |
特徴・飼育上の注意
特になし。強いて言うなら中性付近で飼育すること。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています