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アカメ
日本の固有種で、宮崎県と高知県に生息する大型の珍魚。
基本的には淡水魚だが、汽水域まで移動することで知られている。
なぜ移動するのか、餌を食べるためか、体調を整えるためか、正確なところは判明していない。
全体的に銀色をしている。何と言っても特徴は光の当たる角度によって光る赤い目。人間でもシャッターライトを当てると目の奥の血が透けて赤目現象(Red-eye effect)になることがあるが、本種は特に赤目になりやすい。そのため、シンプルにアカメという名前がつけられた。
平べったい体をしていて、顔は細長く、肩が盛り上がる。ヒレなど全体の特徴はスズキ(鱸)によく似ている。
幼魚のうちは横縞の黒いバイド模様がはいるが、成熟するに連れて消える。
光熱費だけでも年数十万~集百万必要になる。
そうした費用が10~20年維持できるか十分考慮して飼育するようにしたい。
高知の桂浜水族館にアカメの群泳水槽がある。どのような設備が必要か調べたいという方はYouTubeに動画がアップロードされているので、調べてみることをおすすめする。
2007年に環境省レッドリストで「絶滅危惧IB類(EN)」に登録された。
Photo
データ
学名 | Lates japonicus (Katayama et Taki, 1984) | |
英名 | Japanese lates | |
分類 | スズキ(Perciformes)目、アカメ(Latidae)科、アカメ(Lates)属 | |
通称 | メヒカリ、ミノウオ、マルカ、カワヌベ、オキノフナ、オキノコイ | |
分布 | 西日本の太平洋岸、宮崎県と高知県 | |
最大体長 | 130cm | |
寿命 | 10~20年 | |
餌 | 活餌など。自然下では肉食性でエビや魚を食べている。人工飼料には餌付きにくいので活き餌のエビや魚を用意する。ミナミヌマエビ、スジエビ、ヤマトヌマエビ、メダカなどを与える。基本的にはエビが好物。難しいが「ひかりクレストカーニバル」にも餌付くことがある。 | |
適性な水質 | 温度 | 10~30℃ |
PH | 中性~アルカリ性 | |
硬度 | 軟水 | |
飼育難易度 | 非常に難しい 人工飼料に餌付きにくい。非常に大規模な設備が必要になる。 | |
繁殖難易度 | 水槽内での繁殖は不明 | |
オスメスの見分け方 | オス | - |
メス | - | |
水槽内で好む高さ | 中層 | |
混泳での注意点 | 気性:強い攻撃性あり 完全なる肉食性で魚食性も高いため、混泳は不可。しかし同種との混泳は可能。 | |
気をつけたい病気 | - | |
推奨されるアクセサリなど | - | |
避けたほうがよいもの | - | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | -匹 |
特徴・飼育上の注意
終生飼育するには、とにかく大きな水槽が必要となる。
120cm規格水槽でも3年程度で泳ぎ回ることができなくなる。
最低でも2mクラスの水槽が必要となる。
そうなると生け簀や池などの設備が必要になるが、冬場の低水温では加温する必要がある。
また、活き餌を用意する必要があり、水も汚れやすく大型のろ過設備が必要になる。
以上の点を考慮すると、光熱費だけでも年数十万~集百万必要になる。
そうした費用が10~20年維持できるか十分考慮して飼育するようにしたい。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています
アカメは外の池で飼育してます
(亀 2020-12-07 (月) 01:05:55)