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金魚の各部名称  

金魚は古くから愛好者が多いため独特の名称で呼ばれることが多い。特に丸みを帯びて見た目の愛らしいらんちゅうは人気があり、多くのコンテストが開催され、愛好家が自慢の愛魚を競わせている。

「背なり」は肩から尾の付け根にかけたラインで特に重要とされる。胴から肩にかけてはゆるやかな曲線で、尻びれにかけては丸くストンと落ちているものが良いとされる。
えぐれたものは「しゃくれ」、膨れたものは「だるみ」と呼ばれ嫌われる。

「尾芯」の立ち上がりは角度が重要となり、「背なり」に比べれば多少ゆるやかな曲線で「人」の字を逆さにしたように交差するものが良いとされる。
付け根の位置は上過ぎても下過ぎても良くない。

「腹の止まり」はふっくらとして終端が「尾付け」付近まで盛り上がったものが良いとされる。

瘤は十分に発達したものが好まれる。
目の周辺に大きくせり出す、鼻の部分に付く瘤を「フンタン(もしくは龍頭)」と呼ぶ。
頭の上の部分に付く瘤を「兎金頭(ときんがしら)」から取って「トキン」と呼ぶ。
目の下に付く瘤を芸者の髪型から「ビン張頭(びんばりがしら)」と呼び、特に「上ビン・下ビン」等と呼ぶこともある。

近年では目がしっかりと見えて、それでいてフンタンとトキンが十分に発達してせり出したものが好まれる。
当歳の頃は良くても成魚になるとこぼれ落ちるようになるものや、成魚になっても十分に発達しないものもあり、判別が難しい。

上から見た図では、模様やヒレ・瘤が左右対称であることが良いとされる。
が?
見た目だけでなく、軽やかに尾びれを震わせて泳ぐことも大切とされる。常に片方に曲がってしまうものや、底に沈んで動かないようなものは嫌われる。
かみさまですが?
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金魚の体型  

■和金(わきん)型  

原種のフナから突然変異した種。体型は最もフナに近い。ちなみにワキンタイプであっても一枚尾だけでなく、三つ尾などの水平尾を持った種も流通している。ワキンコメットなど。

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■琉金(りゅうきん)型  

ワキンから突然変異した種。体高が高く、長さが寸詰まりで丸みを帯びている。オランダシシガシラやキャリコ、トサキンなど、人気種の元となった歴史の長い体型。青琉金?キャリコ琉金?など。

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■出目金(でめきん)型  

体型的には琉金型と同じ。目玉が大きく突き出る突然変異を固定したもの。視力が悪く、泳ぎも苦手で流木やアクセサリーに引っ掛けて目に傷が付いてしまうことがあるため注意が必要。古く中国から渡来し、今でも中国では様々な種が創作されており、時折新種がお披露目される。出目金?パンダ蝶尾?など。

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■和蘭(オランダ)型  

琉金型から選別して作られた種。琉金に比べて胴部が長く、尾びれが伸長する。ひらひらとなびく尾びれは上からだけではなく、横から見ても見応えがあり、近年人気の種。東錦?(あずまにしき)、オランダシシガシラなど。

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■ピンポンパール型  

オランダ型から選別して作られた種。名前の通りピンポン球のようなまん丸い体型をしている。そのコロコロとした愛らしい姿から女性に人気の種。構造的に転覆病になりやすいため、エサの与え過ぎには注意。ピンポンパール浜錦?など。

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■蘭鋳(らんちゅう)型  

琉金型から突然変異して生まれた背びれのないマルコから生み出されたタイプ。正確にはマルコが原種だが、絶大な人気から背びれのないタイプはらんちゅう型と名付けられた。可愛らしい丸い体型に、上品な尾びれ、泳ぎが苦手でぷよぷよと水中を漂う姿がいかにも愛らしく、金魚の王様と呼ばれるほどの人気種。らんちゅう?ナンキン?など。

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金魚の尾びれの種類  

金魚は種類だけでなく、尾びれも種類が豊富。
それぞれ横からの見た目が良いもの、上からの見た目が良いもの。泳ぎの得意なもの・苦手なものとメリット・デメリットがある。

■フナ尾(ふなお)  

金魚の原種であるフナに最も近い尾の形。金魚の中ではワキンが近いが、厳密にはワキンは少し伸長している。原種に近いため泳ぎが最も得意。ワキンなど。

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■吹き流し尾(ふきながしお)  

フナ尾が長く伸長したもの。水中に尾びれがなびく姿を、竿に旗をなびかせる「吹き流し」から取った名前。フナ尾と合わせて一本尾と呼ばれる。上から見るには向かないが、水槽で横から見るには尾びれの模様が綺麗に見えて華やか。コメットなど。

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■三つ尾(みつお)  

ヒブナからワキンへの突然変異の際に尾びれが水面に対して水平に広がるタイプ。上からの観賞価値が高いため、池や睡蓮鉢で上からの姿を鑑賞する愛好家に好まれる。このタイプを平付尾と呼ぶ。平付尾タイプは泳ぎが苦手で水槽に流木やアクセサリに引っかかって傷が付いたり切れてしまうことがあるので注意が必要。琉金?らんちゅう?出目金?など。

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■四つ尾(よつお)  

三尾のうち、尾芯の部分に切れ込みが深く入ったもの。最低でも3cm以上あるものを指す。根元付近まで切れ込みのあるものが良しとされる。体を振って泳ぐ際に各ヒレが独立して動き優雅なため、最も人気のあるタイプ。琉金?らんちゅう?出目金?など。

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■桜尾(さくらお)  

三尾のうち、尾芯の部分に切れ込みが浅いもの。切れ込みが3cm以下のものを指す。琉金?らんちゅう?出目金?など。

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■孔雀尾(くじゃくお)  

尾芯にはいる切れ込みが深く、立ち上がりは低めで、左右に広がるタイプ。左右に大きく広がるさまが、孔雀が羽を広げたように見えることから名付けられた。地金?(ぢきん)など。

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■反り尾(そりお)  

三つ尾のうち、水平方向に尾が反って両端がカールしたタイプ。平付け反転尾とも呼ばれる。上からの見応えが素晴らしく、ヒレを震わせて泳ぐ姿は天女の羽衣を思わせる、観賞価値の高い尾びれ。土佐金?(とさきん)など。

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■蝶尾(ちょうび)  

四つ尾を水平にして尾端を長く伸ばしたようなタイプ。上から見ると蝶が羽を広げているように見えるため名付けられた。昭和50年代に中国から持ち込まれた。詳しい系統は不明。出目金?(でめきん)など。

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