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アオミドロ(あおみどろ)
水が富栄養化して発生する緑色をした糸状の珪藻。
ドロドロとしたとろろ昆布のような糸状をしており、水草に絡まって光合成を阻害したり、景観を損なうため嫌われている。
珪藻とは単細胞性の藻類の総称。淡水生で糸状の珪藻は複数存在しており、アクアリウムでは糸状の珪藻をアオミドロと呼んでおり、具体的な種は判明していない。
アオミドロの発生要因
他の多くの珪藻と同様に富栄養化した水質で発生する。
特に底床がソイルの水槽をセットして1ヶ月程度の期間に発生することが多い。
水草が根付き光合成を積極的に行ったり、ソイルから余分な栄養素が流れ出さなくなると発生が少なくなる。
そのため特に水槽の設置初期は水換えの頻度を上げて富栄養化を人工的に抑えると発生を抑えることができる。
茶ゴケと異なり、ベアタンクには発生しにくい。
水の流れが遅く淀みやすい水草の根本や岩組の影、底床等に発生しやすい。
アオミドロの除去
アクアリストによっては天敵だが、一部の生体にとっては格好の餌となる。
何と言っても効果が高いのがヤマトヌマエビやミナミヌマエビ。
60cm規格水槽で大量に発生したアオミドロをヤマトヌマエビ10匹程度で1周間もあれば綺麗に食べてくれる。予防的措置でも水草水槽にはタンクメイトとしてエビは有効。
他にもオトシンクルスやプレコ、石巻貝なども効果がある。
プレコは種によっては食べないものもいて、歯が強すぎてアクリル水槽を傷だらけにするものもいるのでアオミドロ対策のためだけに導入するのは考慮が必要。
石巻貝は小さな葉っぱの茶ゴケも綺麗にしてくれる優秀な掃除屋だが、硬い殻を持った白い卵を無数に産み付ける。どちらの見た目が良いかは判断が別れる。