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キフォティラピア・フロントーサ  

アフリカのタンガニーカ湖に生息する大型のシクリッド。
現地では数百単位の群れを作る。成熟すると単独行動を好むようになり、かなりの水深まで潜る。

オスは成熟すると頭にコブができ、ブルーの綺麗なヒレが相まって存在感抜群。学名のfrontosaは複数の顎を持っていることを指す。
エンゼルフィッシュのように長く伸長する腹ビレ、南米産卵生メダカのような背ビレと尻ビレを持つ。ひと目見て特殊な進化を想像することができる。
長いヒレをゆらゆらと泳ぐ姿が優雅に見える。

アフリカンシクリッドのため、アルカリ性での飼育を心がけたい。
推定2000万年前から存在するアフリカのタンガニーカ湖に生息する固有種ということで独特の進化をしている。世界2位の古代湖に思いを馳せながら飼育できるロマンあふれる魚と言える。


Photo  

キフォティラピア・フロントーサ
 

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データ  

学名Cyphotilapia frontosa (Boulenger, 1906)
英名Humphead cichlid、Frontosa Cichlid
分類スズキ(Perciformes)目、シクリッド(Cichlidae)科、キフォティラピア(Cyphotilapia)属
通称キフォティラピア・フロントーサ
分布アフリカ:タンガニーカ湖
最大体長30cm
寿命25年
人工飼料冷凍飼料活餌。雑食で何でも良く食べる
適性な水質温度24~26℃
PH7.5~9.0
硬度軟水~硬水:10~20 °d
飼育難易度普通
繁殖難易度難しい。マウスブルーダーで繁殖自体は簡単だが、180cm規格水槽が必要になり、設備の点で難しい。一夫多妻制で一匹のオスと4匹程度のメスを組み合わせる。卵が大きく1度に10~50程度しか産まない。受精すると35~50日もの期間、メスが口に含んで守る。そのためメスには十分に餌を与えて太らせる必要がある。孵化後も口から出しては中に入れてを繰り返す。ブラインシュリンプなどを与えれば問題ないようだ。
オスメスの見分け方オス頭にできるコブが特徴。ブルーのヒレも特徴だ。
メスコブができない
水槽内で好む高さ中層、底層
混泳での注意点温和な性格のようだが小型の魚との混泳は難しいだろう。臆病で水温計なども攻撃して壊してしまうことがあるので混泳は不向きで、入れたとしてもプレコなど生活域の違う魚がいいだろう。
気をつけたい病気
推奨されるアクセサリなど臆病な性格でアクセサリや水草などを攻撃することがある。アルカリ性を好むのでサンゴ石や砂を使うと良い
60cm水槽での適正な飼育数*1−匹

特徴・飼育上の注意  

飼育には最低90cm規格水槽が必要になる。理想は120cm規格水槽以上の大きさがあるとよい。
アフリカンシクリッドの仲間なのでアルカリ性での飼育が望ましい。
繁殖はマウスブルーダーで、親魚に任せておけば容易に出来るが、その大きさから180cm規格水槽レベルの設備が必要で一般的な環境では難しいだろう。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

小さいうちは30cmキューブ水槽でも飼育ができた。60cm水槽で今のところ余裕があります。臆病でほとんどの時間をタコツボや塩ビパイプの巣穴の中で過ごします。
掃除の時に巣穴付近をいじると攻撃してきます。
混泳は出来ません。フロントーサに、絶対殺されます。
餌はミニキャットでも大丈夫ですが食べ残しは多いです。(名無しさん 2021-08-15 (日) 02:17:29


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*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています