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パンダシャーク・ローチ
タイ北部のチャオプラヤ川に生息する小型のドジョウ。
チャオプラヤ川の中でも上流に位置する支流に多く生息する。水深が1mに満たない岩と砂で構成された小川で、雨季などには流れが激しくなる。
岩陰などに吸盤状の口で張り付く。群れを形成していることが多い。
水の流れは早く残存酸素量の多く、アルカリ性の水質で比較的硬度の高い。
白と黒のシマシマ模様からパンダシャークという名前がつけられた。
海外ではミニドラゴンローチとも呼ばれる。
特徴的な白と黒は成長とともに薄れていく
見かけによらず遊泳力があり、餌を食べるときはビュンビュンと泳ぎ回る。
水質の悪化と、高水温にも弱いため注意。
現地ではポピュラーなドジョウだったものの、乱獲と環境破壊によって急速に数を減らしている。
IUCNのレッドリストでは絶滅危惧に分類されている。
海外ではワイルド個体の販売を自粛する動きがある。
Photo
データ
学名 | Schistura pridii (VIDTHAYANON, 2003) | |
英名 | Mini Dragon Loach | |
分類 | コイ(Cypriniformes)目、タニノボリ(Balitoridae)科、スキストゥラ(Schistura)属 | |
通称 | ミニドラゴンローチ | |
分布 | タイ北部のチャオプラヤ川 | |
最大体長 | 4cm | |
寿命 | 詳細不明 | |
餌 | 活餌など。自然下では動物食でプランクトンや昆虫、その幼虫などを食べている。人工飼料に慣れにくく活き餌が必要になる。ブラインシュリンプ、ミジンコ、赤虫が最適。 | |
適性な水質 | 温度 | 18~24℃ |
PH | 7.0~8.5 | |
硬度 | 非常な軟水〜中程度の硬水:5~15°d | |
飼育難易度 | 難しい | |
繁殖難易度 | 詳細は不明だが水槽での繁殖も可能なようだ。モスなどを茂らせた水槽で、8匹程度のまとまった数で飼育すると、稚魚がひょっこりと顔を出す。 | |
オスメスの見分け方 | オス | 見分けるのは困難 |
メス | 見分けるのは困難 | |
水槽内で好む高さ | 低層 | |
混泳での注意点 | 気性:大人しい 他の魚を襲うことはない。群れを形成しており、5匹程度のまとまった数での飼育が向いている。 | |
気をつけたい病気 | 白点病 | |
推奨されるアクセサリなど | アルカリ性に傾けるサンゴ砂など、砂や砂利、岩組、強力な水流を生むポンプ・ろ過器 | |
避けたほうがよいもの | 酸性に傾くソイル | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 33匹 |
特徴・飼育上の注意
水の流れが強い残存酸素量の多い水を好むので、エアレーションもしくは強い水流を生むポンプを導入する。
アルカリ性の水質が向いているため、サンゴ砂などを入れると良い。ソイルを使った水草水槽とは相性が悪い。
硝酸塩濃度が低い綺麗な水を好むため、多めの水換えと丁寧な底床掃除をかかさないこと。
夏場の高水温にも弱いためクーラーやファンが必須となる。
自然下では岩の陰などに身を潜めているので、岩組レイアウトを作るとよい。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
コリタブやエビ用の人工餌などもよく食べるし☆になったエビや抜け殻など何でも食べます。
細かいフレークも水面を必死に泳いで食べようとします。
弱酸性のソイルの水槽でも元気に飼えていますし、ビーシュリンプとの混泳で繁殖例もあるようなので弱酸性でも問題ないのかもしれないです。(名無しさん 2019-11-06 (水) 06:38:09)
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています
人工餌にも普通に餌付きます(名無しさん 2019-02-21 (木) 10:00:55)