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スポッテッド・ガー
ミシシッピ川流域に生息するガーパイク。
名前にある通り成熟するにつれて全身にスポット模様が入る。学名にあるoculatusも目玉という意味で模様の特徴を示している。
長く大きく開く口と、ゴツゴツとした鱗を持つ、古代魚としての野性味と、どこか愛嬌のあるイルカのような体型で、古くから人気のあるガーパイク。
大型のものが多いガーパイクの中では小型の部類で、水槽での飼育では60cm程度で止まることが多い。小型とは言ってもガーパイクらしく体が堅いため、最低限の水槽サイズで幅120cm×奥行き60cm×高さ45cm程度は必要。
ガー科に属する魚は全て特定外来生物に指定された。これにより平成30年4月をもって、輸入、販売、飼育が禁じられる。これまで飼育されていた個体に限り、申請をすることで飼育を続けることが可能。
Photo
データ
学名 | Lepisosteus oculatus (Winchell, 1864) | |
英名 | Spotted Gar | |
分類 | ガー(Semionotiformes)目、ガー(レピソステウス)(Lepisosteidae)科、レピソステウス(Lepisosteus)属 | |
通称 | - | |
分布 | アメリカ合衆国・ミシシッピ川、エリー湖、ミシガン湖 | |
最大体長 | 60cm(野生では112cm) | |
寿命 | 10~18年 | |
餌 | 冷凍飼料、活餌。肉食性で、生き餌を好み冷凍飼料に慣れさせることも難しい。良くてもエビ、ムール貝、白身魚、赤虫、イトミミズなど、冷凍飼料を好む。成魚は週に1~2度の給餌で十分。人工飼料に餌付かせるのは困難。 | |
適性な水質 | 温度 | 12~20℃ |
PH | 6.5~8.0 | |
硬度 | 軟水~硬水:9~19°d | |
飼育難易度 | 難しい | |
繁殖難易度 | 水槽内での繁殖例は無い。自然下では5月から7月の間に産卵し、一度に20,000個もの卵を産む。 | |
オスメスの見分け方 | オス | - |
メス | - | |
水槽内で好む高さ | 上層 | |
混泳での注意点 | 気性:攻撃的になることがある 肉食魚のため口にはいるサイズの魚は全て食べられてしまう。実はおとなしい性格で、大型魚との混泳は可能。 | |
気をつけたい病気 | - | |
推奨されるアクセサリなど | 飛び出すことが多々あるので水槽の蓋と十分な重しが必要。 | |
避けたほうがよいもの | - | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | -匹 |
特徴・飼育上の注意
木が鬱蒼と茂った茶色の水が流れる川に棲息するため、暗めの照明を好む。
突進力があるため飛び出し防止に丈夫なアクリル製の蓋と、十分な重しが必要。また呼吸のために水面に顔を出すので、長い鼻を考慮して水槽の上部から水面まで十分なスペースを確保する必要がある。
一般に販売される水槽で終生飼育可能なガーパイクだが寿命は長く18年生きたとの例もあるため、世話を続けられるか等を考慮して購入するようにしたい。
肉食性のため口にはいるサイズの魚は食べられてしまうが、大型魚なら混泳可能で、アロワナやポリプテルスなどと混泳が可能。
人工飼料に餌付きにくく、冷凍飼料や生き餌を織り交ぜて、次第に慣れさせることが必要。幼魚のうちは毎日餌を与えるが、成魚になれば週に1~2度の給餌で十分になる。
餌で与えるメダカや小赤から病原菌をもらい、エロモナス病などにかかりやすいので状態の悪い生き餌を与えないようにすることが肝要。
野生ではエビが好物で、他にはカダヤシやブルーギル、昆虫や赤虫等を食べていることが知られている。季節によって生息場所を移動することが知られている。自然下では5月から7月の間に産卵し、一度に20,000個もの卵を産む。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています