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レッドテール・ブラックシャーク  

タイ原産のコイの仲間。

成長すると全身が漆黒に染まり、真紅の尾ビレをなびかせる。と、書くと、なんだかドラキュラの紹介でもしているかのようだ。
そのサメのような体型と、見事な体色はエキゾチックな魅力満載で、観賞価値の高い魚と言える。

美しいものには刺があると言わんばかりに、非常に攻撃的で厄介な性質を持っており現在ではほとんど流通しなくなった。
成長するにつれて凶暴性は増していき、10cmを超えると同種・他種問わずテリトリーに入るものに対して攻撃を仕掛ける。
特に同じような大きさや同じような遊泳スタイルの種が狙われやすく、1度ターゲットになったら相手が動かなくなるまで攻撃をやめない。

長寿で知られ、15年生きたとの例もある。その寿命と激しい攻撃性を理解してから購入を検討するようにしたい。

現地では乱獲のためレッドリストの絶滅危惧種に登録されている。流通するのはタイの養殖場で繁殖されたもの。かつてはアルビノものもよく流通していた。


Photo  

レッドテール・ブラックシャーク
 

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写真提供:sakiさん[編集]

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データ  

学名Epalzeorhynchos bicolor (H. M. Smith, 1931)
英名Red Tailed Shark、Redtail Shark、Redtail Sharkminnow、Red-Tailed Black Shark、Red Tailed Labeo
分類コイ(Cypriniformes)目、コイ(Cyprinidae)科、エパルゼオリンコス(Epalzeorhynchos)属
通称
分布タイ・チャオプラヤ川、メークローン川
最大体長12cm
寿命10~15年
人工飼料冷凍飼料活餌など。なんでもよく食べる。植物性の餌と相性が良い。
適性な水質温度22~26℃
PH6.5~7.5
硬度軟水~硬水:8~15°d
飼育難易度普通
繁殖難易度流通するのはタイの養殖場で繁殖されたもで、繁殖にはホルモン剤を使い人工的に行っている。そのため水槽内での繁殖例は無く、詳細は不明。
オスメスの見分け方オスオスのほうが尻ビレの1~2棘が長い。
メスメスのほうがふっくらとしている。
水槽内で好む高さ低層
混泳での注意点気性:強い攻撃性あり
同種間はかなり激しい喧嘩をする。単独飼育推奨。
気をつけたい病気
推奨されるアクセサリなど飛び出すことが多々あるので水槽の蓋は必須。
避けたほうがよいもの
60cm水槽での適正な飼育数*11匹

特徴・飼育上の注意  

成長するにつれて凶暴性は増していき、10cmを超えると同種・他種問わずテリトリーに入るものに対して攻撃を仕掛ける。
特に同じような大きさや同じような遊泳スタイルの種が狙われやすく、1度ターゲットになったら相手が動かなくなるまで攻撃をやめない。

以上の点から混泳はおすすめできないが、プレコやドジョウなど、明らかに体型や遊泳スペースの異なる種には関心を示さないので、混泳できることもある。

餌は何でも食べるが、意外にも草食性が強いので、植物性の餌も混ぜてやると調子よく飼育できる。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

めだか、モーリー(ブラック・オレンジ)と混泳させています。
名無しさん 2015-09-21 (月) 04:52:14


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60cm水槽にグッピー、ネオンテトラ、オトシンクルス、コリドラスと混泳させています。
確かに10cmを超えたあたりからグッピーとネオンテトラを追い回すようになり、挙句の果てにはコリドラスを追い回し、かわいいコリちゃんを瀕死の状態までもっていきました。
あわてて0.5ミリの湾曲する透明アクリル板で隔離し、同じ水槽内で1匹だけのスペースを作って泳がせています。
水の循環のためアクリル板に小さな穴をあけていたのですが、そこに何匹かグッピーの稚魚が入ってしまって慌てました。
しかし驚くことに稚魚には見向きもしませんし、食べることもありません。
おかげでグッピーの親から稚魚が食べられることもなくなり、成魚になる確率がグンと上がりました。
一石二鳥で今ではそこが稚魚の保育園的なスペースとなり、レッドテールは園長先生と呼ばれています。
どみお 2019-09-20 (金) 18:50:23


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*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています