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レッドフィンレッドノーズ
ミャンマーのインレー湖の固有種で体長3.5cmほど。
オスは吻の部分と、尾びれの両端が淡い赤になる。メスは打って変わって地味で、全身オリーブ色をしている。
コイの仲間で、一属一種で珍しい特徴を持っている。鱗が全くないため、強いライトを当てると体が淡いブルーメタリックに輝く。
インレー湖は884mと標高が高く、水温が低い。
本種が生息している場所も18~22℃と比較的低温で、飼育・産卵に適した温度は20℃前後。
水質もアルカリ性の硬水で、日本の一般的な水質とは異なる。
そのため、状態良く飼育するには適切に水質をコントロールする技術が必要。
弱酸性の軟水では調子を落としやすく、本来の色合いもでない。
インレー湖は急速な環境破壊にさらされており、本種も絶滅寸前でレッドリストに掲載されている。
現在流通するものは殆どがヨーロッパブリードのもの。
Photo
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データ
学名 | Sawbwa resplendens (Annandale, 1918) | |
英名 | Sawbwa barb | |
分類 | コイ(Cypriniformes)目、コイ(Cyprinidae)科、サブワ(Sawbwa)属 | |
通称 | - | |
分布 | ミャンマーのインレー湖 | |
最大体長 | 3.5cm | |
寿命 | 10年 | |
餌 | 人工飼料、冷凍飼料、活餌など。自然下では小さなプランクトンや無脊椎動物を食べている。餌食いは良く、人工飼料でも問題なく餌付く。口が小さいので小粒な餌を選ぶ。 | |
適性な水質 | 温度 | 18~22℃ |
PH | 6.0~8.0 | |
硬度 | 硬水:15~20°d | |
飼育難易度 | 普通。適応する環境を作る技術が必要になる。環境さえ整えれば飼育は容易。 | |
繁殖難易度 | 普通 20℃程度に水温を落とすのがトリガーとなる。 水草や、葉の裏、根などに透明の卵を産み付ける。モスを産卵床にして、卵を見つけたら回収するのが手軽。 産卵後すぐに孵化する。稚魚は親魚のサイズからすると大きめだが、孵化から一週間程度はインフゾリアで飼育する必要がある。その後、ブラインシュリンプに切り替える。 | |
オスメスの見分け方 | オス | 頭と尾びれが赤みを帯びる |
メス | 赤は出ずに、全体的に体色がグリーン。排泄器官の近くにヒレに黒いスポットが入る | |
水槽内で好む高さ | 中層 | |
混泳での注意点 | 気性:強い攻撃性あり。他種には無関心だが、メスを取り合うオスはかなりしつこく喧嘩をする。オスよりメスの割合を多くするか、全くメスを導入しないなどすると全く性格が変わって大人しい。逆に過密にするとテリトリーを主張しなくなるがおすすめしない。 | |
気をつけたい病気 | - | |
推奨されるアクセサリなど | アルカリ性に傾けるサンゴ砂など | |
避けたほうがよいもの | - | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 15匹 |
特徴・飼育上の注意
20℃と熱帯魚にしては低めの水温が適している。
また、アルカリ性で硬度の高い水を好むため、他種との混泳を考えている場合は、似た水質を好む種を選定してから導入したい。
ある程度水質をコントロールする技術を持つ玄人向けの魚といえる。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています