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- 1 (2020-05-31 (日) 18:50:28)
現在位置 : トップページ > 生体図鑑 > 熱帯魚図鑑 > 淡水魚図鑑 > ポリプテルス・ビキール・ラプラディー
ポリプテルス・ビキール・ラプラディー
アフリカ原産のポリプテルス。
野生種は最大で74cmと、かなり大きくなる。小離鰭の数は13~17。
全体的に緑がかった色彩をしており、側面に見える模様は多くの場合が不鮮明で複雑な柄をしている。
腹は白っぽい色をしている。
模様や色は良い環境で飼育するとより濃くなる。逆に導入直後などは全体的に白っぽくなる。
飼育に関しては他の大型ポリプテルスと同じで問題ない。
名前もそっくりなポリプテルス・ビキール・ラプラディー(Polypterus bichir)と瓜二つの見た目をしている。採取される場所が違うとのことだが、素人目には判別は困難。どちらも全く同じ生態をしているので、飼育する上で区別する必要はない。
少量ながら白化したシルバータイプも流通している。
Polypterus bichir lapradii, Polypterus lapradei, Polypterus lapradiiという学名で呼ばれることもある。
デボン紀という恐竜の生息した時代から形を変えず生き残った古代魚であるポリプテルス。野性味あふれる彼らを水槽に入れた瞬間からまるで古代にタイムスリップしたような悠久の歴史を感じる水槽になる。
細長いヘビのような体型に小離鰭と呼ばれる菱形の背びれを10枚前後持っている。ガノイン鱗と呼ばれる象牙質とエナメル質に覆われた鱗を持つ。
ポリプテルスは2つの鰾(うきぶくろ)で呼吸をしており、水上に出しても暫くの間は呼吸が可能。
Photo
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写真提供:吉田観賞魚販売 かっこ良い!
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データ
学名 | Polypterus bichir lapradei (Steindachner, 1869) | |
英名 | Lapradei Nile Bichir | |
分類 | ポリプテルス(Polypteriformes)目、ポリプテルス(Polypteridae)科、ポリプテルス(Polypterus)属 | |
通称 | ポリプテルス・ラプラディー | |
分布 | アフリカ・エジプト、ケニア、ナイジェリア、カメルーン、エチオピア、アイボリー、チャド湖等 | |
最大体長 | 45cm(野生種は74cm) | |
寿命 | 8~12年(30年?) | |
餌 | 人工飼料、冷凍飼料、活餌。肉食性が強い。エビ、白身魚、赤虫、イトミミズ、ペレットフード、何でも選ばず食べる。 | |
適性な水質 | 温度 | 22~28℃ |
PH | 6.0~8.0 | |
硬度 | 非常な軟水~非常な硬水:5~25°d | |
飼育難易度 | 普通 | |
繁殖難易度 | 難しい 難しいながらも水槽内で繁殖も可能。 自然下では雨季に産卵をするタイプで、水を大量に変えと水温の低下がトリガーになる。 オスがメスを追いかけて刺激し、卵を受け取ると、尻ビレの凹んだ部分でキャッチして受精させる。バラマキ型の産卵で、卵を保護するにはモスを敷き詰めるなど卵を食べられれないようにする仕組みが必要。 1度に10~100個程度の卵を産み、数日おきに数ヶ月間にわたり卵を生みつつけることがある。 稚魚は3日程度で孵化して、2日程度で自由遊泳するようになるので、ブラインシュリンプを与える。 ポリプテルスの卵は孵化率が低いため根気よく回収してチャレンジしよう。稚魚は餌食いが悪いため、イトミミズやインフゾリアなど複数の餌を組み合わせて与えるのが良い。 | |
オスメスの見分け方 | オス | オスは尻ビレの幅が広く、厚みがある。 |
メス | - | |
水槽内で好む高さ | 低層 | |
混泳での注意点 | 気性:大人しい 他種には関心を示さないため、攻撃をしてくることがない大型魚との混泳に向いている。雑食のため口にはいるサイズの魚やエビは食べられてしまう。以上の理由から、アロワナ等が混泳に向いており、攻撃的なプレコや口に入るサイズのコリドラスは向かない。 | |
気をつけたい病気 | - | |
推奨されるアクセサリなど | 飛び出すことが多々あるので水槽の蓋は必須。細かい砂状の底床。岩組や流木などのレイアウト。 | |
避けたほうがよいもの | 角のある底床 | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | -匹 |
特徴・飼育上の注意
他の大型ポリプテルスと同様、幅広い水質へ適応することが可能。
餌もなんでもよく食べ、人慣れするため飼育しやすい。
導入は容易と言っても、寿命は短くても10年、記録によると30年生きたという個体もいるため、長期飼育が可能かどうかを考慮して飼育するようにしたい。
水槽では45cm程度までしか大きくならないが、それでも体が固いため奥行きのある大型の水槽が望ましい。重要なのは高さよりも奥行きで45cmは欲しい。
ベアタンクでも飼育可能だが、理想は角のない砂状の底床で、隠れ家に岩や流木のレイアウト、土管などの産卵床などを用意すると状態良く飼育できる。
水上で肺呼吸をするために飛び上がることがある。その際に水槽から飛び出ることがあるので蓋をして重しを載せる。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています