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ピンポンパール
キンギョ(金魚)の一種で、チンシュリン(珍珠鱗)を元に作られた改良品種。
体が短く、尻尾が短いものを固定した種。ピンポン玉のようにまん丸く、珍珠鱗の特徴である真珠(パール)のような白い鱗を持つことからピンポンパールと名付けられた。まん丸いボール状の体で、短いヒレでぷよぷよと苦手な泳ぎを披露する姿はどこか滑稽で、とても可愛らしい。
大型になると鱗の白が浮き出てくる。松ぼっくりのような見た目が苦手な方もいるので、ショップで稚魚の姿だけ見て買わずに、親魚の雰囲気も確認してから飼育したい。
その見た目から分かる通り、泳ぎが苦手で、横転病になりやすい。
低水温も苦手で、消化不良になりやすい。低水温で餌を与えるとあっという間に転倒病になる。
対策としては一年中ヒーターを入れること。
他の金魚に比べて他の病気にもなりやすいため、コマ目な水換えも必須。
キンギョの仲間と思わず手間暇をかけて世話をしよう。
エサも草食性が強いが何でもよく食べる。人懐っこく、長生きで、近寄るとエサをねだるようになる。金魚は他の魚にない独特の魅力がある。他の魚は苦手でも、金魚は大丈夫という方も多いのではないでしょうか。
飼育が容易で、大抵の環境に順応できる。
寿命が10~15年と長いため、しっかりと環境を整えてから飼育したい。
Photo
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データ
学名 | Carassius auratus auratus Ver. (Linnaeus, 1758) | |
英名 | Goldfish、Fantail goldfish | |
分類 | コイ(Cypriniformes)目、コイ(Cyprinidae)科、フナ(Carassius)属 | |
通称 | 琉金、リュウキン | |
分布 | 改良品種(原種はフナ) | |
最大体長 | 10cm(ジャンボタイプで15cm) | |
寿命 | 10~15年(ギネス記録では43年という記録もある) | |
餌 | 人工飼料、冷凍飼料、活餌。植物性よりの雑食。選ばずなんでもよく食べる。大食漢のため、与えれば与えるだけ食べてしまうので、餌のやり過ぎに注意をする。エビ、貝などの生体も捕食する。 | |
適性な水質 | 温度 | 10〜28℃ |
PH | 6.0〜7.5 | |
硬度 | 非常な軟水〜硬水:5〜25°d | |
飼育難易度 | やさしい | |
繁殖難易度 | やさしい。冬の冬眠から覚めて暖かくなった3~6月に産卵する。冬眠がひとつのトリガーとなっているため、暖かい部屋や、加温飼育をしていると産卵しづらい。 産卵期になるとオスはエラなどに追星?と呼ばれる白い斑点が出る。メスを追い回すようになるので判断できる。一度産卵すると2週間程度の間隔をおいて複数回卵を産む。水槽が狭いと精子がエラについて呼吸困難になることがあるので水が白いようなら水換えを行う。 一度に5,000~10,000もの卵を産み付ける。卵は粘着質で自然下では水草などに産み付ける。人工で産卵床を用意する場合はカボンバやアナカリスなどの水草を入れる。他にも浮草の根、シェロ皮、ナイロン製の網や縄などでも代用できる。 親は世話をしないため卵を見つけたら別の水槽に回収する必要がある。卵は20℃で5~7日ほどで孵化する。白く変色した卵は無精卵で、カビの原因になるため、回収する。 孵化後3日程度でヨークサックを消費し遊泳を開始する。この段階になったらブラインシュリンプを与える。親魚の餌を細かく砕いたものでも飼育はできるが成功率は下がる。 稚魚水槽はごく弱いエアレーションを行う。スポンジフィルターと連結した投げ込み式のフィルターが便利。(稚魚がぐるぐると回るようならエアレーションが強すぎる)生き餌などは水質の悪化につながりやすく、稚魚は水質の悪化に弱いため、はじめの数日は毎日水換えを行う。その後も餌の食べ残しや糞を除去し、多めの水換えを心がける。 一ヶ月もすると親魚と同じ扱いで問題なく飼育することができる。 | |
オスメスの見分け方 | オス | 見分けるのは困難。一般的に腹びれが広い。繁殖期には追星?ができる。 |
メス | 見分けるのは困難。繁殖期には腹がふくれる。 | |
水槽内で好む高さ | 中層〜底層 | |
混泳での注意点 | 魚食性があるため、口に入るサイズの生体とは混泳できない。泳ぎが苦手なので遊泳力のある種との混泳は向かない。 | |
気をつけたい病気 | 横転病? | |
推奨されるアクセサリなど | ヒーター、草食性が強いので、エサとして金魚藻と呼ばれるカボンバやアナカリス | |
避けたほうがよいもの | - | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 3匹 |
特徴・飼育上の注意
はじめての観賞魚飼育に金魚を飼うという方ははじめての観賞魚飼育?をご覧ください。
丸いフォルムが影響して泳ぎが苦手なことが多いので、強い水流は向かない。
また、餌を与えすぎると横転病になりやすいので注意。
本種はヒーターを利用した飼育が基本となる。
低温・高温ともに耐性がある。ただ、15℃を下回ると活動が低下し、餌の消化が悪くなる。すると腹の中で空気が溜まり、横転病などの原因になる。そのため低温時は餌を絞るか、低めの温度でヒーターを入れるなどの工夫が必要。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています