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ニゴイ
日本の固有種で、川の流れの穏やかな中流域に生息するコイの仲間。
多くの場合群れで生息している。
沼地や砂地の底をさらうように下位についた口で虫の幼虫などを食べている。餌を砂と一緒に口に含んでは吐き出すという行為を繰り返す。
コイに似ているのでニゴイと名付けられた。
コイに比べると体は補足、吻が長く馬面をしていて、尾びれも切れ込みが深いため容易に判断が可能。むしろこれでよくコイに似ていると言ったものだと首をひねる。
よく似た種にコウライニゴイがいる。
幼魚のうちは体側に黒い斑点があるが、成熟すると全身が真っ黒になる。
幼魚のうちは多少餌付きにくいが、沈下性の人工飼料で問題なく飼育できる。
Photo
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データ
学名 | Hemibarbus barbus (Temminck et Schlegel, 1846) | |
英名 | Japanese barbel | |
分類 | コイ(Cypriniformes)目、コイ(Cyprinidae)科、 ニゴイ(Hemibarbus)属 | |
通称 | 似鯉 | |
分布 | 本州、四国、九州北部 | |
最大体長 | 50cm | |
寿命 | 10年年以上(詳細は不明) | |
餌 | 人工飼料。自然下では魚食性の高い雑食で小魚、水生生物、藻類、小型二枚貝などを食べている。小型のうちは餌付きにくいが、大型になるに連れて魚食性が高まり餌付きやすくなる。テナガエビが好物。沈下性の餌が向いている。 | |
適性な水質 | 温度 | 5~25℃ |
PH | 6.0~8.0 | |
硬度 | 軟水 | |
飼育難易度 | 非常に優しい。飼育できるだけの大きな池や水槽を用意できれば大抵の環境で飼育可能。 | |
繁殖難易度 | 詳細は不明 産卵期は4~6月。オスは顔に追星が出て、体側の色がついた鱗と白い腹の縁にオレンジの婚姻色を出す。また、胸ビレもオレンジになる。稚魚は3~4日でふ化する。稚魚は8mm程度、5日程度でヨークサックを消費し自由遊泳を開始する。イトミミズなどの餌を与えよう。約3年で成熟する。 | |
オスメスの見分け方 | オス | 繁殖期に婚姻色・追星が出る |
メス | 見分けるのは困難。繁殖期には腹が膨らむ。 | |
水槽内で好む高さ | 低層 | |
混泳での注意点 | 気性:大人しい。大食漢で口に入るものはなんでも食べてしまう。小さいザリガニや、貝の甲羅などものともせずバリバリと食べる。魚食性もあるため、口に入るサイズの生体とは混泳できない。 | |
気をつけたい病気 | - | |
推奨されるアクセサリなど | 飛び出し防止の網や蓋、大きめの砂利 | |
避けたほうがよいもの | - | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 4匹 |
特徴・飼育上の注意
非常に丈夫で、水が氷さえしなければ日本全国どこでも飼育できる。
水質の悪化に強く、本種が生息できない環境ではほとんどどんな魚も生息できない。
もしも本種が病気になったり、死んでしまう場合は水槽の根本的な見直しが必要。
塩分への体制があり、汽水域でも生存可能。
ここぞというときの遊泳力は高く、飛び出し防止の蓋は必須。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています