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スジシマドジョウ
本州(岐阜より西)、四国、九州に生息する小型のドジョウ。日本の在来種。
蛇のように細長い体をしている。体色は薄い黄土色で、名前の由来でもあるスジのような斑紋が直線的にはいる。スジの数や直線具合は個体によって異なり、途切れて水玉模様になることもある。
以前は小型種、中型種といった分類だったが、2012年に細かく分類された。そのためスジシマドジョウというのはスジシマドジョウ科の魚の総称となった。
細かな分類名は以下の通り。
オオガタスジシマドジョウ
コガタスジシマドジョウ
サンヨウコガタスジシマドジョウ
トウカイコガタスジシマドジョウ
サンインコガタスジシマドジョウ
ビワコガタスジシマドジョウ
ヨドコガタスジシマドジョウ
ナミスジシマドジョウ
チュウガタスジシマドジョウ
オンガスジシマドジョウ
ハカタスジシマドジョウ
アリアケスジシマドジョウ
タンゴスジシマドジョウ
Photo
データ
学名 | Cobitis minamorii sp. (Nakajima, 2012) | |
英名 | - | |
分類 | コイ(Cypriniformes)目、ドジョウ(Cobitidae)科、シマドジョウ(Cobitis)属 | |
通称 | サンヨウコガタスジシマドジョウ、トウカイコガタスジシマドジョウ、サンインコガタスジシマドジョウ、ビワコガタスジシマドジョウ、ヨドコガタスジシマドジョウ | |
分布 | 本州(岐阜より西)、四国、九州 | |
最大体長 | 小型種で6cm、中型種で9cm | |
寿命 | 4~5年 | |
餌 | 沈降性の人工飼料で問題なく飼育できる。自然下ではイトミミズ、赤虫やミジンコなどの動物性プランクトンを食べている。そのため餌付かない場合は生き餌のイトミミズや赤虫を与える。 | |
適性な水質 | 温度 | 10~24℃ |
PH | - | |
硬度 | - | |
飼育難易度 | やさしい。餌付きさえすれば、あとは水換えと底床の掃除を心がければ問題なく飼育できる | |
繁殖難易度 | やさしい 自然下での産卵期は5~7月。増水時にできた浅瀬などに直径2mmほどの卵を産む。2年で成熟する。水槽内での繁殖は難しいようで、テラリウムなどで人工的に浅瀬や沼地などを作ると良いのかもしれない。産卵までこぎつけても隔離しないと稚魚を育てることはできないようだ。 | |
オスメスの見分け方 | オス | 胸ビレの根本にある骨質板?と呼ばれる骨が発達する |
メス | 骨質板は発達しない | |
水槽内で好む高さ | 低層 | |
混泳での注意点 | 気性:大人しい 魚に自ら攻撃をすることはほとんどない。エビなどは捕食されてしまうので混泳は不可。 | |
気をつけたい病気 | 白点病 | |
推奨されるアクセサリなど | 砂に潜る習性があるため粒子の細かな砂、田砂がおすすめ、土管などの隠れ家、ピッタリとハマる蓋 | |
避けたほうがよいもの | 底床掃除のしにくいもの | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 5匹 |
特徴・飼育上の注意
多少の水質の悪化は物ともせず、無加温でも水温が10℃を下回らなければ問題なく飼育できる。
餌付かないことがあるのが、その際はアカムシ等を与えると良い。
砂に潜る習性があるため潜りやすい細かな砂がおすすめ。ただ細かな砂で生き餌を与えていると汚れが底に溜まりやすいため水換えのたびに丁寧に底床を掃除するなど、細かな配慮が必要になる。
砂に絶えず体を付けているためきれいな状態を維持しよう。
夜行性で昼間は大人しいが、夜になるとビュンビュン泳ぎ回ることがある。その際に飛び出すことがあるので、ピッタリとハマる蓋が必要になる。細長い体なので小さな隙間からでも飛び出してしまうので特に注意が必要。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています