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シルバー・アロワナ
もはや説明不要の人気種。熱帯魚に興味のない人でもその名前と存在は知っているのではないだろうか。
悠々と周りを見回しながら泳ぐ姿。
白くにぶく光る大きな鱗。スマートで特徴的な、大きなフォルム。
アジア・アロワナと双璧をなすその神秘の魅力。
1億年もの昔から泳ぎ続ける古代魚を飼育するというロマン。
1mを超えることも珍しくなく、25年生きたとの報告もあることから、飼育を許される環境を整えるのは非常に困難で、まさに選ばれた人にだけ飼育を許された魚と言えるだろう。しかし皮肉なことにその困難さが逆にマニアの所有欲を刺激している。
Photo
データ
学名 | Osteoglossum bicirrhosum | |
英名 | Arawana、Osteoglossum arowana、Osteoglossum bicirrhostum 、Osteoglossum minus、Silver arowana | |
分類 | アロアナ目、アロワナ(オステオグロッサム)科、アロワナ属(オステオグロッサム属) | |
通称 | シルバー・アロワナ | |
分布 | 南米:アマゾン河流域 | |
最大体長 | 120cm | |
寿命 | 10〜25年 | |
餌 | 人工飼料、冷凍飼料、活餌。選ばず何でもよく食べる。主に金魚やアカヒレなど魚の活餌とミルワームやコオロギなどの昆虫の活餌を組み合わせて与える。生き餌を捕食する様はワイルドで見た目にも楽しいが、金魚やメダカ等は必要な栄養素が少なく、寄生虫のリスクがあることから冷凍したものを解凍して与えるのが望ましい。 | |
適性な水質 | 温度 | 24〜30℃ |
PH | 5.0〜7.0 | |
硬度 | 軟水:3〜10 °d | |
飼育難易度 | 普通。飛び出しや拒食に気をつければ水質への対応力は非常に高い | |
繁殖難易度 | 難しい。ペアで飼育する水槽を用意することが第一に困難。さらに混泳も難しく大掛かりな設備が必要になります。 | |
オスメスの見分け方 | オス | 見分けるのは困難。比較的口が大きいと言われている。 |
メス | 見分けるのは困難。尾びれが短いことが多いと言われている。 | |
水槽内で好む高さ | 上層 | |
混泳での注意点 | 大きさを考えると成魚の場合は同種での混泳は事実上無理と考えたほうがいい。底層を泳ぐような別種との混泳は可能 | |
気をつけたい病気 | 眼ダレ? | |
推奨されるアクセサリなど | − | |
避けたほうがよいもの | ベアタンクでの飼育が望ましい。 | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | −匹 |
特徴・飼育上の注意
まずなんといってもその大きな体長ゆえに、大きな水槽が必要になります。成魚の場合は最低でも150×60×60のサイズの水槽が必要になります。幼魚のときから大きすぎる水槽に入れると飛び出しなどの原因になりやすいので徐々に大きな水槽に移すのが望ましいとされる。
次に注意したいのが飛び出しだ。そのジャンプ力は数メートル上空の虫を捕まえるほどで、アクリルのフタを乗せただけでは簡単に飛び出してしまう。上に重しを載せて管理することが必要だ。
飛び出しまで行かなくてもその跳躍力で鱗や口を怪我することが考えられるので揺れなどのアロワナが驚くような行為は控えたほうがいいだろう。水槽の横や後ろには黒いバックスクリーンを張ると良い。
餌についても注意が必要で虫が好物だが、虫になれると魚を食べなくる。また魚になれると人工飼料を食べなくなると、贅沢になってしまいます。バランスよくなんでも食べる状態を維持しましょう。
水質に関しては許容範囲が非常に広いが、導入時のPHショック?には気をつけよう。
眼ダレ?は水上や水面に漂う虫が好物のアロワナが人工的な環境で生餌が水槽の底層にいることにより、下を見続けた結果なる病気です。下に目が行かないように黒いバックスクリーンを貼ると良い。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています