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コリドラス・ヴァージナエ  

ペルーのウカヤリ川原産のコリドラス。
川幅の広く、砂が巻き上げられて茶色く濁った川で群生して生息している。

銀~薄茶色の体色に、黒いアイバンドと、背びれの根本からエラにかけて黒い模様が入る。コリドラス・パンダに似ているが、本種はヒレが透明。またセミロングノーズで吻が細長い。

古くから知られる種だが、流通量は多くなく、ワイルド・ブリード共に一定量が流通している。
飼育に関してはとても丈夫で、大人しいため多くの種と混泳できる初心者向けのコリドラス。

寿命がとても長く、25年生きたという例もあるそう。

なんでもよく食べるがイトミミズや赤虫をあげた時の喜ぶさまは見ていて楽しい。なんといっても可愛らしい仕草と、とぼけているような顔に癒される。底床の掃除屋としての一面もあるが、実は大食漢で専用の餌をあげるのが望ましい。


Photo  

コリドラス・ヴァージナエ
 
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データ  

学名Corydoras virginiae(BURGESS, 1993)
英名Sangama Cory, C004, Miguelito Cory
分類ナマズ(Siluriformes)目、カリクティス(Callichthyidae)科、コリドラス(Corydoras)属
通称コリドラス・バージナエ、コリドラス・ヴィルギニアエ、コリドラス・ザンガマ
分布ペルー、ウカヤリ川
最大体長5~6cm
寿命15~20年
人工飼料冷凍飼料活餌。沈下性のキャットやコリタブが向いている。イトミミズ赤虫も好物。何でもよく食べる。
適性な水質温度22~28℃
PH6.0~7.2
硬度非常な軟水~中程度の硬水:5~12 °d
飼育難易度やさしい
繁殖難易度普通。メス2、オス3程度のペアを作る。餌を十分に与えて、メスの体がまるまるとしてきたら、多めの水換えでPHに変化を与える。Tボジションと呼ばれる体制でオスの精子をメスが口で吸い取るという方法をとる。すると粘着質の卵を産卵床に産み付ける。コリドラスにしては卵が大きく、その分、数十程度と数は少ない。
卵が産まれたら他の魚に食べられないように隔離したほうがよい。生まれてすぐのほうが卵が取りやすい。時間が経つとくっついて取りにくくなるので注意。稚魚用の水槽は何でもいいが軽くエアレーションをして無精卵がカビてないか観察しよう。3日ほどで稚魚が生まれ、2日ほどはヨークサックで成長する。5日経っても孵化しないようなら無精卵なのでカビないように取り出そう。泳ぎ回るようになったらブラインシュリンプをあげよう。生存率をあげるにはエサを多めに、1日に3回程度に分けてあげると良い。しかしその分、水も汚れやすいので細目な掃除と水換えを心がけよう。1ヶ月もすれば人工飼料も食べるようになり、大人と同じような姿に成長する。
オスメスの見分け方オスシャープでスリムな体型
メス上から見ると腹部がふっくらとしている
水槽内で好む高さ底層
混泳での注意点大人しいので多くの魚と混泳できる。また臆病でなので隠れ家を多めに作ってあげよう。繁殖を狙うなら卵は隔離する必要がある。
気をつけたい病気カラムナリス症?エロモナス症?
推奨されるアクセサリなど底床を口でさらうようにエサを探すので細かな砂状の底床が望ましい。臆病なので隠れ家となる土管?がお奨め。ほかにも隠れられる大きな流木水草など。また適度な水流を好むので、水流を生むような水中ポンプろ過器?
避けたほうがよいもの角のある底床、硬度を上げるサンゴ砂?
60cm水槽での適正な飼育数*127匹

特徴・飼育上の注意  

特に水質に関して特質するような点はない。エサも何でも食べ、飼育は容易。
特に本種はコリドラスの中でも飼いやすい種で繁殖も容易なことから初心者にもお薦めできる。
注意点があるとすれば大食漢で底床に体をつけて生息するため水換えの時にしっかりと底床を掃除してあげよう。汚れた環境だとヒレや自慢のヒゲが溶けてしまうこともある。

あまり知られていないがコリドラスには棘条と呼ばれる棘があり相手に刺さると毒を出す。なので輸送時に詰め込みすぎたり、大量に魚を混泳させると刺さる場合があるので注意しよう。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

お名前:


*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています