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吸虫症(きゅうちゅうしょう)
吸虫類「ダクチロギルス」「ギロダクチルス」に感染することで発症する。症状が進むと繊毛虫症と同じように白雲状態になる。エラが赤みを指すことから繊毛虫症と区別できる。
原因
キロドネラやトリコディナは水中に常在しており、通常であれば発症しない。過密飼育や水質の悪化で魚が弱っている場合に発症する。
症状
食欲がなくなり、泳ぎが緩慢になる。重症になると出血なども見られる。水カビ病や白点病なども二次発症する。そうなると助からないことが多い。
治療方法
イカリムシやウオジラミの駆除を行うトリクロルホンが有効。
週に1度程度水換えを行い、その度トリクロルホンを補充する。
魚にとって害は少ないものの有毒であることにはかわりないため、少ない量から段階的に濃度を上げて調整する。
なかなか駆除できないからといってメチレンブルーのように直接塗布することはできないので注意が必要。
殺虫剤であるため、エビやカニ、貝類には猛毒で致命傷になる。そのため罹患した個体は隔離して薬剤を使用する必要がある。
市販の治療薬にはマゾテン液-20%、リフィッシュ、トロピカル-N、トロピカルゴールド等がある。