現在位置 : トップページ生体図鑑エビ・貝・カニ図鑑 > ヤマトヌマエビ

ヤマトヌマエビ  

日本、朝鮮、台湾など東アジアが原産のエビ。
両側回遊型で幼生の頃は汽水域で成長し、稚エビになると純淡水の川へ遡上する。

体全体が透明で、わずかに赤っぽい点線が体側に入る。
一対のハサミを持っていて、せわしなく動かして餌を口に運ぶ。ツマツマとした仕草が可愛らしい。

自然下では主に水草や苔、藻などを食している。
そのため、水槽内に置いても美観を損ねる藻や苔を食べる。

他のエビと違い幼生の成長には汽水が必要なため、淡水水槽では増えて困るようなことがない。
以上の点から水草水槽をきれいに維持するために欠かせないタンクメイトとして人気がある。

大きめの生体と合わせると隠れて出てこなくなることがあるが、水草を密生させて隠れ家を作ってやれば問題ない。


Photo  

ヤマトヌマエビ
 

443.jpg
写真提供:吉田観賞魚販売 コケ取り達人!立ち上げ直後のやっかいなコケ対策にも役立ちます。
もちろんエビを愛でてもOKです。かわいいかわいい♪
[編集]

P1010012.jpg
写真提供:[編集]

画像をここにアップロード
写真提供:[編集]

写真の編集方法。または画像掲示板にUPしてください。
※Webページに掲載された画像の転載などの著作権違反行為は禁止しています。

データ  

学名Caridina multidentata (Stimpson, 1860)、Caridina japonicaは古いもの
英名Amano Shrimp
分類十脚目(エビ目)(Decapoda)目、ヌマエビ(Atyidae)科、ヒメヌマエビ(Caridina)属
通称大和沼蝦
分布日本、朝鮮、台湾など東アジア
最大体長4.5cm
寿命3年
人工飼料冷凍飼料活餌など。植物性よりの雑食。水草水槽であれば苔や藻類を餌にする。スカベンジャーとしても優秀で食べ残した餌や、魚の死骸なども食す。そのため、特別本種向けに餌を与える必要はない。生きている生体を襲うことはない。
適性な水質温度17~27℃
PH8.1~8.4
硬度軟水〜中程度の硬水:6~12°d
飼育難易度やさしい。導入時の水合わせを慎重にすれば問題なく飼育できる。
繁殖難易度非常に困難
両側回遊型のため、汽水を用意しないと繁殖はできない。メスは直径0.5mmほどの小さな卵を腹に産み付ける。卵は黒っぽくに見える。
一般的な水槽の環境で2周間ほどで孵化する。幼生は汽水域まで流されて、そこで脱皮を繰り返して成長する。この間は水中のバクテリアを餌にしている。9回ほどの脱皮で親と同じようにエビ状になる。すると純水域を目指して遡上を開始する。この間約1ヶ月ほど。
人工的にこの工程を再現するのは難しく、新鮮な餌(インフゾリア)を用意するのも難易度が高い。
オスメスの見分け方オス1cmほど小さく、体側に入る点が小さい。
メスオスより大型で、体側に入る線が長めの破線になる。
水槽内で好む高さ低層
混泳での注意点気性:大人しい。生きている成体に攻撃をすることはない。
気をつけたい病気
推奨されるアクセサリなど水草レイアウト
避けたほうがよいもの
60cm水槽での適正な飼育数*139匹

特徴・飼育上の注意  

エビの仲間とあって水質の変化には弱い。
一旦慣れてしまえば幅広い水質に適応することができる。

高温と残有酸素料の少ない環境は苦手。夏場の高水温時に水面近くに集まっているようなら酸素不足が疑われる。そのような状態はろ過サイクルにも悪影響があるので、エアレーションを行うか、クーラーやファンを導入して水温を下げる。

普段はエビを食べなくても、まれに食べてしまうという種もいるので、混泳魚には注意が必要。
そのような場合は水草を密生させて隠れ家を作ると良い。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

お名前:


このページをソーシャルメディアで共有する

このエントリーをはてなブックマークに追加

*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています