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ムギツク  

日本・朝鮮に生息する小型の淡水魚。
細長い吻と流線型の体型をしている。田砂に合わせたような淡い黄土色をしている。
成熟するまでは目から尾びれにかけて黒い太いラインが縦に入る。成魚になると体全体が黒くなり、ラインが不鮮明になる。

流れの緩やかな水質の良い川に生息している。普段は岩陰や流木等に隠れて、水底に潜むユスリカの幼虫や水生昆虫等を食べている。

人工飼料にも餌付き、大人しいため日本に自生する川魚の中でも育てやすい部類。ムギツク属という珍しい種類に分類される。

繁殖時に他の魚に卵の育成を任せる托卵?と呼ばれる習性を持つ。

生息域の減少により地域によってはレッドリストに掲載されている。


Photo  

ムギツク
 
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データ  

学名Pungtungia herzi (Herzenstein, 1892)
英名Mugitsuku
分類コイ(Cypriniformes)目、コイ(Cyprinidae)科、ムギツク(Sarcocheilichthyini)属
通称麦突
分布日本、朝鮮
最大体長15cm
寿命6~8年(10年以上飼育したとの情報もあり)
人工飼料冷凍飼料活餌など。一般的な人工飼料で問題なく飼育できる。野生では肉食性でユスリカの幼虫や水生昆虫等を食べている。
適性な水質温度18~26℃
PH
硬度軟水~硬水
飼育難易度やさしい
繁殖難易度難しい
自然化では春の終わり5~6月ごろに産卵が始まる。1匹のメスに複数のオスが受精するタイプで、ペアよりもある程度のまとまった数のほうが繁殖が容易。岩場の影や水槽のガラス面などに卵を産み付けるタイプ。卵は0.1mm程度と小型で、一度に1000個程度産み付けられる。
親魚であっても卵を捕食してしまうため、増やすには卵だけで隔離する必要がある。4~5日で孵化し、その後1週間程度でヨークサックを吸収して遊泳を開始する。
自然化では托卵?と呼ばれる珍しい形態で繁殖を行う。ドンコやギギなどが産卵した場所に自らの卵も産み付け子育てを代行させるという方法。ドンコなどが産卵を行うと、その場所に入り込みドンコの卵を捕食する。そのかわりに自らの卵を産み付け代理で守らせる。この卵を捕食する行為は自分たちの産んだ卵であっても同じで、自分で産み付けた卵も捕食対象になる。
一方的とも思える行為だが、実際はムギツクの卵をドンコのオスが食べて餌にしたり、ドンコの稚魚がムギツクの卵や稚魚を捕食し、その生存に大きく寄与することがわかっている。また、ドンコの卵を食べ尽くした場所にはムギツクも産卵をしないなど、ある一定の共生関係があることもわかっている。こうした微妙な関係は托卵を行う相手によって変わる。例えばヨシノボリであれば卵の違いがわかるため、ムギツクの卵だけになると放置されるようだ。
自然下においてムギツクのみで繁殖が可能かどうかはわかっていない。環境によっては川辺の岩や船べりに大量に産み付けられていることから、托卵以外でも繁殖は可能と思われる。
オスメスの見分け方オス
メス
水槽内で好む高さ
混泳での注意点気性:大人しい
自ら攻撃することがないタイプ。他種の卵は食べてしまう。また稚エビ等は捕食対象となる。
気をつけたい病気
推奨されるアクセサリなど飛び出すことがあるのでピッタリとハマる蓋、細かな田砂などの底床
避けたほうがよいもの
60cm水槽での適正な飼育数*19匹

特徴・飼育上の注意  

日本に自生する種とあって、一般的な水槽の環境で飼育することができる。
流れの緩やかな綺麗な水の環境を好むため、積極的な水換えが推奨される。

普段は大人しいが遊泳力が高く、驚いたときなど水槽から飛び出すことがある。そのため水面を低くするか、ピッタリとハマる蓋を用意すると良い。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

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*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています