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マダガスカル・レースプラント  

ヘチマのたわしを薄くスライスしたような、はたまた精巧なカーボンナノチューブの構造を見るような、葉脈だけの水中葉を展開する不思議な水草です。
非常に魅力的で、一株導入するだけで水槽の雰囲気を一変するほどインパクトの強い水草です。
しかし、数ある水草の中でもトップクラスの難しさなので、見た目の面白さから飛びついて購入すると後悔することになります。

現地では湖のごく浅瀬に自生しています。マダガスカルは熱帯に珍しく雨季と乾季の降水量の差が激しく、レースプラントの生息域は限定的に現れる沼のような場所です。
そのため「早い水流に負けないためにレース状になっている」という説もありましたが、これは違いそうです。そもそも強い水流に耐えるほど強い構造をしていません。
一度作った葉をわざわざ溶かす理由は未だに不明なようです。

かなり環境が限定されるため、現地でも数を減らしています。ワイルドの球根(バルブ)は難しいため、ショップにて株分けしたものなどが手に入れば、そちらを購入してください。
できるだけ大きな塊茎のものを選ぶと良いようです。

水上に淡い紫色の花穂をつけます。穂の付き方が変わっていて一本の花茎から複数本の穂が出ることがあります。ヘンケリアヌス、ベルリエリアヌス、フェネストラリスはすべて地域変種で学術的に同種とされました。


Photo  

マダガスカル・レースプラント
 
写真の編集方法
または、画像掲示板に水草の名前と共にUPしていただければ分類、掲載します

データ  

別名マダガスカルレース、マダガスカルレースリーフ、アポノゲトン・レースプラント、ヘンケリアヌス、ベルリエリアヌス、フェネストラリス
学名Aponogeton madagascariensis
英名Madagascar Lace Plant、Madagascar Lace、Madagascar Laceleaf
分類イバラモ目、レースソウ科、レースソウ属
Order:Najadales,Family:Aponogetonaceae,Genus:Aponogeton
分布マダガスカル
栽培難易度非常に難しい
必要な光量*120W蛍光灯×2
CO2添加*2必要(1秒に1滴)
底床ソイル
水質適正水温15~24℃
Ph5.0~6.8
GH(総硬度)4~15
KH(炭酸塩硬度)
サイズ全体のサイズ120cm
葉のサイズ30~60cm
タイプ水中葉
水上葉×
浮き草×
増やし方株分け
成長速度遅い(発芽の状態では早い)
活着×
レイアウトしやすい配置前景×
中景×
後景

栽培上の注意  

弱酸性の軟水で、24℃以下を維持できること。
富栄養化した水槽環境(こまめな液肥の追加でも構いません)。強すぎないライト(60cm水槽で40W程度)。
富栄養でコケやすいのでヤマトヌマエビなどのコケ対策。葉が展開出来るだけのスペース(最大で60cmにもなります)。多少硬度の高い水質。フミン酸が豊富なブラックウォーター。新鮮な水を好むので頻繁な水換え。
これらの条件をクリアしない限り水槽いっぱいに葉を広げるレースプラントは見られません。

また頻繁に休眠期に入るため葉が落ちますが、塊茎に十分に栄養が蓄えられていれば、自然に発芽します。


栽培経験者の声  

■どんな水質で栽培したか。栽培してみて気がついたこと、注意点などありましたら投稿してください。
お勧めのレイアウト利用法や栽培方法などもお待ちしています。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

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*1 60cm規格水槽(60×36×30)の場合の例
*2 60cm規格水槽(60×36×30)にパレングラスで添加時の例