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トラコカラックス  

南米のアマゾン川、オリノコ川流域に生息する大型のハチェットフィッシュ。

シルバー・ハチェットに似ているがトラコカラックス属で、同属ではない。しかし性質はよく似ていて、シルバーの体色をしていて、英語圏ではこちらの方をシルバーハチェットと呼ぶ。

8cmと大きくなるので見ごたえがある。大型水槽でも存在感を示す。水槽の上層にいることから強いライトに反射して銀色に輝く様も美しい。
シルバー・ハチェット同様に飛び出しに気をつけよう。繁殖も同じように難しいようだ。

かつてはGastropelecus属とされていたが、現在ではThoracocharax属に分類される。
securisとstellatusの2種がいるが、どちらもよく似ているため、トラコカラックスの名前で流通する。stellatusのほうが若干イエローが強い。


Photo  

トラコカラックス
 
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データ  

学名Thoracocharax stellatus(Kner,1858)
英名Spotfin hatchetfish、Spotfin hatchetfish
分類カラシン(Characiformes)目、ガステロペレクス(Gasteropelecidae)科、トラコカラックス(Thoracocharax)属
通称トラコカラックス、トラコハチェット、ジャンボハチェット、トラコカラックス・ハチェット
分布南米:アマゾン川、オリノコ川流域
最大体長8cm
寿命5〜7年
人工飼料冷凍飼料活餌なんでも食べるが沈水性のものは食べないので水に浮くタイプのエサを選ぼう
適性な水質温度23〜28℃
PH6.0〜7.5
硬度非常な軟水〜中程度の硬水:3-15 °d
飼育難易度やさしい
繁殖難易度非常に難しい
オスメスの見分け方オス見分けるのは困難
メス見分けるのは困難だが抱卵時には腹部が膨らむ
水槽内で好む高さ上層
混泳での注意点水槽表面を漂うため給餌の時におとなしい魚にさえちょっかいを出されることがある。出来れば水面まで達するような水草を隠れ家に欲しいところだ。また臆病なため5匹以上のまとまった数で飼育すると状態が良くなる。エサ取りが苦手で多めのエサを与えるためコリドラスなど掃除役も一緒に導入するといいだろう。
気をつけたい病気
推奨されるアクセサリなど飛び出し事故が多いので蓋は必須。隠れ家となる水面まで達する水草
避けたほうがよいもの泳ぎが苦手なので水面に水流を発生させるもの
60cm水槽での適正な飼育数*110匹(水面に漂うため多すぎると良くない)

特徴・飼育上の注意  

導入時に弱って死んでしまうことが多い。まずショップで1週間は落ち着いてエサも食べるようになった個体を選びたい。水合わせも慎重に時間をかけて取り組もう。飛び出し事故が多いので蓋は必須。
一度水質に慣れてしまえば飼育は容易だ。
繁殖は非常に難しく、水槽での繁殖例はほとんど聞かない。おそらく大きな水槽でジャングルのように水面まで水草の茂った空間でなくては難しいと思われる。
非常に稀ではあるが成功例もあるようなのでチャレンジしてみてはいかがだろうか。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

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*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています