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テラナタス・ドリコプテルス  

南アメリカ産の年魚ではシンプソニクティス属が有名だが、本種はテラナトス属という1種のみ登録されている珍しいタイプだ。学術的な珍しさもさることながら、見た目にも非常に変わっていて、生命の多様性について考えさせられる。
スワローキリーという別命のほうが有名だが、正しく空をとぶつばめのような体つきをしている。成長したオスはヒレがなびくように伸び、体色も独特の濃い赤やブルーに染まり美しい。
その飼育は難しく、繁殖に関しては非常に難しい。古くから愛されて人気の種にもかかわらず安定した供給には程遠く、価格も高いため上級者向けの魚と言える。
腕に自信のあるかたはぜひブリード方法を確立していただきたい。


Photo  

テラナタス・ドリコプテルス
 
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データ  

学名Terranatos dolichopterus(Weitzman & Wourms,1967)
英名Austrofundulus dolichopterus、Cynolebias dolichopterus、Saberfin killie
分類カダヤシ(Cyprinodontiformes)目、カダヤシ(ポエキリア、卵生メダカ)(Poeciliidae)科、テラナトス(Terranatos)属
通称テラナタス・ドリコプテルス、スワローキリー
分布ベネズエラ
最大体長4.0cm
寿命1年(年魚?)
人工飼料冷凍飼料活餌ブラインシュリンプ赤虫などを与えて丁寧にエサに慣らしたい。
適性な水質温度20〜24℃
PH6.0〜6.5
硬度非常な軟水〜軟水4〜6°d
飼育難易度難しい
繁殖難易度非常に難しい。他の年魚よりも採取できる卵の数が少ない。さらに休眠から孵化の間に消えてしまう卵も多く、何代にも渡った飼育は非常に難しい。本種は年魚のためペアを作れば産卵させること自体は容易だ。まず採卵。自然の環境下では泥に深く潜り産卵することで知られ、水槽内でもピートの中に潜る。よく煮たピートを水槽に入れて卵が産み付けられるのを待ちます。潜る関係でピートは5cm程度の厚さが必要になる。次に休眠保管。一月程したらピートごと卵を取り出しビニールに入れて多少湿ったくらいの状態で、25℃前後で約4〜6カ月ほど保管します。そして卵に金色の目が見えたら水に浸ける。稚魚はブラインシュリンプで飼育するのがよい。
オスメスの見分け方オス長く鮮やかなヒレが特徴
メス地味な色彩でオスより小さい
水槽内で好む高さ中層、底層
混泳での注意点大人しくヒレの形状から泳ぎも苦手なタイプだが、状態良く保つためにも同種との混泳にとどめたほうがいい。
気をつけたい病気コショウ病
推奨されるアクセサリなど隠れ家となる水草、産卵用にピート
避けたほうがよいもの
60cm水槽での適正な飼育数*113匹

特徴・飼育上の注意  

年魚の割にはエサの食いが細く、ブラインシュリンプ赤虫などを与えて丁寧にエサに慣らしたい。水質の悪化にも弱くコショウ病を発症することがあるので新鮮な水質で飼いたい。
適温は23℃あたりで、導入時には水合わせを慎重にする必要がある。高水温になると弱ってしまうため夏場は水槽用クーラーかエアコンが必要。最低でもファンがあったほうがいいだろう。上層に上がってきているようなら水質が合っていないか水温が高い可能性がある。
飛び出しによる死亡事故も多いので蓋が必要になる。
シンプソニクティス属は現在も分類が流動的で正確に種を判断するには専門的な知識が必要になる。

産卵は非常に難しい。他の年魚よりも採取できる卵の数が少ない。さらに休眠から孵化の間に消えてしまう卵も多く、何代にも渡った飼育は非常に難しい。
本種は年魚のためペアを作れば産卵させること自体は容易だ。まず採卵。自然の環境下では泥に深く潜り産卵することで知られ、水槽内でもピートの中に潜る。よく煮たピートを水槽に入れて卵が産み付けられるのを待ちます。潜る関係でピートは5cm程度の厚さが必要になる。次に休眠保管。一月程したらピートごと卵を取り出しビニールに入れて多少湿ったくらいの状態で、25℃前後で約4〜6カ月ほど保管します。そして卵に金色の目が見えたら水に浸ける。稚魚はブラインシュリンプで飼育するのがよい。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

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*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています