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ゲオファーガス・プロキシムス
23cmと中型の南米産シクリッド。
良く似た種にゲオファーガス・ワインミレリィがいるが、本種は目が赤くなり、体色のイエローはあまり強く出ない。
幼魚の時は白っぽい特徴の無い体色をしているが、成熟すると特徴的な色が出てくる。各ヒレは沈んだワインレッドで、ところどころブルーが出ます。体はメタリックなブルーのラインが4本程入ります。体側に大きな黒いスポットも入る。
オスはかなり体高が出て存在感が出ます。
メスはそれほど体高が出ず、全体的にイエローで、各ヒレが赤くなります。
Photo
データ
学名 | Geophagus proximus (Castelnau, 1855) | |
英名 | - | |
分類 | スズキ(Perciformes)目、カワスズメ(キクラ、シクリッド)(Cichlidae)科、ゲオファーガス(Geophagus)属 | |
通称 | - | |
分布 | ブラジル・アマゾン川、ペルー・ウカヤリ川 | |
最大体長 | 23cm | |
寿命 | - | |
餌 | 人工飼料、冷凍飼料、活餌など。草食性が強いので植物質の餌を中心に与える。 | |
適性な水質 | 温度 | 24~32℃ |
PH | 4.0~7.0 | |
硬度 | 非常な軟水~軟水:1~7°d | |
飼育難易度 | 普通 | |
繁殖難易度 | 普通 繁殖が可能で、十分な餌と、大量の水換えで温度を下げるとトリガーになる。 成熟したオスとメスのペアは互いにフィンスプレッティングを始め、互いの周りをクルクルと泳ぎ出します。互いに準備が可能だとメスが産卵床を作ります。平たい石や流木、または砂で作った窪地に産卵する。 するとオスが寄ってきて受精をさせる。このメスが産んで、オスが受精させるという行動を何回も繰り返し、一度に200程度の卵を産み付けます。数時間に及ぶ産卵が終わると、メスは卵の側で、オスはその周辺を警戒して卵を守ります。この時は非常に気が荒いので、他種がいる場合は十分なスペースが必要です。 マウスブルーダーで、72時間ほどで卵が孵り、孵ったものから順番にメスの口の中に入って保護されます。2週間程度はメスの口に入ったり外に出たりを繰り返します。この間、メスは餌を食べずに世話をする。 稚魚は親の食べている人工飼料を乳鉢などで細かく砕いたものを食べられるので、飼育は容易です。初期はインフゾリアやブラインシュリンプを与えてもいいかもしれません。 成長した稚魚は段々と親の手を離れ自由遊泳するようになりますが、小型であることにはかわりなく、混泳魚等がいた場合は格好の餌になるため、増やしたい場合はメスごと別水槽に移動するのがお勧めです。 | |
オスメスの見分け方 | オス | 体高が出てブルーが強く出る |
メス | 体高は出ず、イエローの色彩 | |
水槽内で好む高さ | 低層 | |
混泳での注意点 | 気性:攻撃的になることがある シクリッドにしては大人しく大抵の種と混泳可能。産卵時だけは注意。 | |
気をつけたい病気 | - | |
推奨されるアクセサリなど | - | |
避けたほうがよいもの | - | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 4匹 |
特徴・飼育上の注意
シクリッドにしては大人しく、産卵時だけ注意すれば大抵の種と混泳可能。砂を食むアースイーターで、砂に含まれる植物や微生物を食べる。
そのため長期飼育するには底床は細かな砂にする必要がある。粒の大きな砂や角のある砂はエラにダメージを与える可能性があるため避ける。落ち葉等は食べてしまうことが多いので使用は注意する。
食性はかなり草食よりで、人工飼料を与える際も、スピルリナ等を多く含んだ植物性の高い餌を与える。1日じゅう底を漁っている性質からも、一度に大量の餌を与えるより、1日に4回程度、少量ずつ餌を与えるようにしたい。また、人工飼料だけでなく、野菜や果物、赤虫やイトミミズなどをたまに混ぜると状態よく飼育できる。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています