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クテノプス・ノビリス  

インド、バングラデシュに生息するグラミーの仲間。
生息しているのは水の流れの穏やかな川。モンスーンの時期には冷たい北風が吹く関係で水温は15℃程度まで下がる。

成熟するとイエローのヒレにレッドの縁が入る。尾の付け根に義眼斑らしい黒いスポット模様がある。
トガリガシラ系の細長い顔に大きな目をしており、体をくねらせて上層部を滑るように泳ぐ。

生息している地域から考えると特殊な水質を必要としていないはずだが、調子を落としやすく長期飼育は非常に困難。
ショップによっては販売するまで維持することも困難なので入荷を断るほど。(寄生虫が問題との指摘もあるが真偽は不明)

上級者の方はぜひ長期飼育してその生態を報告して欲しい。


Photo  

クテノプス・ノビリス
 
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データ  

学名Ctenops nobilis(McClelland, 1845)
英名Frail Gourami, Indian Paradisefish, Noble Gourami
分類スズキ(Perciformes)目、オスフロネムス(Osphronemidae)科、クテノプス(Ctenops)属
通称クテノプス・ノビリス
分布インド、バングラデシュ
最大体長12cm
寿命3年以上(長期飼育の成功例が少ない)
人工飼料冷凍飼料活餌。クリルや赤虫が好物なようだが慣れれば人工飼料も食べる
適性な水質温度20~24℃
PH4.0~7.0
硬度非常な軟水~軟水:0~6 °d
飼育難易度非常に難しい
繁殖難易度難しい
産卵の例は殆どないが、文献によるとバブルネストビルダー?でオスが水面に泡を作り、そこにメスが卵を産みます。その後は2週間ほどマウスブリーダー?で遊泳できるまでメスが稚魚を飼育します。稚魚が生まれたらインフゾリア?でないと食べられないほど稚魚が小さいので注意が必要。
しかし水槽の環境下では食べられてしまうこともあるので、隔離したほうが確実だろう。
オスメスの見分け方オス側面に茶色い色が出る。ヒレも長くなる
メス白くツヤっとした質感で頭が大きく成長する
水槽内で好む高さ上層
混泳での注意点ペアであっても攻撃するほど気の荒い性格をしている。
気をつけたい病気
推奨されるアクセサリなど飛び出し例が多いので蓋は絶対に必要だ。産卵時に浮き草があると良い。
避けたほうがよいもの
60cm水槽での適正な飼育数*14匹

特徴・飼育上の注意  

飼育の難しい種で、水質の変化に弱く寿妙まで飼うことは困難。弱酸性で管理し、水換えも少ない量を頻繁に変えダメージが無いように飼いたい。
水の流れは極力抑えて、浮草などをたくさん植えて隠れ家を作るとなお良い。(ただし採取場所には水草はなかったとのこと。)

1属1種で飼育が困難なことからまだまだ新しい発見があるかもしれない。そういった意味では敢えて難しいこの魚にチャレンジするのも上級者の腕の試しどころだろう。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

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*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています