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黒ひげゴケ(くろひげごけ)
黒髭ゴケ、黒髭コケとも表記される。
名前の通り黒っぽいヒゲ状の紅藻類の総称。紅藻類は6000種ほど確認されている。水槽内でも緑房状藻、黒房状藻、ヒゲ状藻など特徴の異なる複数の黒ひげゴケが確認されている。
しかし具体的な種別までは判明していない。
茶ゴケ、アオミドロなどの珪藻類とはことなり、ほとんどの生体のエサにはならず、対象に強固に張り付くため人工的に擦り取ることも困難。
黒ひげゴケの除去
生体ではサイアミーズ・フライングフォックスや石巻貝?が有効とされている。
しかしサイアミーズ・フライングフォックスは大人になると見向きもしなくなり、気が荒くなり、エビなどを捕食するため注意が必要。
石巻貝も白いタマゴを無数に産み付けるため注意が必要。
黒ひげコケの付いた水草やレイアウトを一旦水上に取り出し、薄めた木酢液や穀物酢をスプレーして枯らす方法もあるが、水草にもダメージになるため濃度や振りかける時間は調整が必要。
枯れた黒ひげゴケは赤っぽく変色する。その状態ではエビの餌になるためヤマトヌマエビ等を入れていれば自然となくなる。
取水口やストレーナー等に付いた場合は取り出してハイターで消毒する。岩などはワイヤーブラシ等でこそぎ落とす。ガラス面は一般のストレーナーでは取りにくいのでADAのストレーナーなど鋭利なもので取り除く。
以上の点からもわかるように除去には手間がかかる。
黒ひげゴケの発生要因
発生の要因はよくわかっておらず、富栄養化でも貧栄養化どちらでも発生する。照明も時間や光量で明確な相関関係はわかっていない。
よく発生するのはろ過装置の排出口などの水流の強い場所。
水草の表面などよりも縁などの成長が遅い場所。
そのためアヌビアスなど陰性植物は成長が遅いため黒ひげゴケを発生させない工夫が必要で、光量を抑えて水流を当てない。
有茎草など成長の早いものは積極的に成長させるために強いライトを短時間当てる。もし黒ひげゴケが発生したらバッサリとカットする。