&font(87%){現在位置 : [[トップページ]] > [[生体図鑑]] > [[熱帯魚図鑑]] > [[淡水魚図鑑]] > ベタ・マクロストマ};

*ベタ・マクロストマ [#nc455893]

頭から尾ビレまではいる黒いラインと、尾ビレの根元に入る黒いスポット模様が特徴。エラにもレッドスポットが入る。オスのほうが赤みが強く、メスは茶色の体色をしている。
何と言っても11cmと大きいので驚く。口も大きく、コオロギなども食べられる。飼育は他のベタと違い、ビンなどでは飼育できない。大きめの水槽で濾過をして清潔な水を心がけよう。
トリガーさえつかめれば繁殖は容易だが、まだ流通量が多いとは言えず、ワイルド物は特に高価だ。

多くのファンを持つベタ。飼育が容易で繁殖も楽しめ、何より色とりどりの体色と、美しくなびくヒレが見るものを魅了する。コンテストやショーも盛んで、現地でも多くの愛好家がいて、ブリードも大々的に行われている。
大きく分けると、[[ワイルドベタ]]、[[トラディショナルベタ]]、[[プラカット]]、[[ショーベタ]]に分かれる。
ワイルドとは現地で生息する原種。
トラディショナルベタとはスプレンデンスグループの改良種。
プラカットとはトラディショナルグループの改良品種の中でも闘魚と呼ばれる賭けの対象として戦うことを専門に改良された種。
ショーベタとは明確な区分は無いが、ヒレの形などがショーで区分されて確立されているものを指す。
まるで金魚のように、愛好家たちが品種を改良していている。これからも多くの美しい種が生み出されることだろう。

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**Photo [#d2265c03]

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**データ [#f1dcae07]

|LEFT:130|LEFT:70|LEFT:BGCOLOR(#FFFFFF):|c
|>|学名|Betta macrostoma(Regan, 1910)|
|>|英名|Brunei Beauty、Spotfin Betta|
|>|分類|キノボリウオ亜目(アナバス亜目)、オスフロネムス科、ベタ属(トウギョ属)|
|>|通称|ベタ・マクロストマ、ブルネイビューティー|
|>|分布|インドネシア|
|>|最大体長|11cm|
|>|寿命|2〜3年|
|>|餌|[[人工飼料]]、[[冷凍飼料]]、[[活餌]]。綺麗な色揚げを狙うなら、冷凍赤虫やイトミミズ、ミジンコ、ブラインシュリンプを組み合わせてあげよう。口が大きくコオロギなども食べられる。|
|適性な水質|温度|24〜26℃|
|~|PH|6.5〜7.5|
|~|硬度|軟水:6〜10 °d|
|>|飼育難易度|普通|
|>|繁殖難易度|普通。基本的には[[ベタ・スプレンデンス]]を参照して欲しい。本種は[[マウスブルーダー]]でばら蒔くように産み落とした卵をオスが咥えて孵化まで守る。そのため泡巣を作ったりはしない。データ以上に低PHで維持するとトリガーになるとの情報あり。卵をオスが食べてしまうことがあるので確実に増やしたい場合は強制的に吐き出させる必要がある。|
|オスメスの見分け方|オス|ヒレにラインが入るのが特徴|
|~|メス|ヒレはあまり伸びず色合いも地味|
|>|水槽内で好む高さ|上層|
|>|混泳での注意点|基本的にはベタなので争うが、[[ベタ・スプレンデンス]]に比べれば大人しく、隠れ家さえ作れば同種での混泳は可能。|
|>|気をつけたい病気|[[コショウ病]]、[[白点病]]、[[水カビ病]]|
|>|推奨されるアクセサリなど|−|
|>|避けたほうがよいもの|止水域に生息していることと、長いヒレに改良されているので泳ぎが苦手で、水流を生むものを嫌う。オスの泡巣を消してしまうおそれがあるので、エアレーションやファンとの相性も悪い。|
|>|60cm水槽での適正な飼育数((単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています))|5匹|

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**特徴・飼育上の注意 [#i3f60ff1]
本種はベタの中では水質に敏感で、綺麗な弱酸性の水を用意したい。水が汚れると[[コショウ病]]にかかりやすいので注意しよう。
ラビリンス器官と呼ばれる呼吸器官で水面から呼吸可能で、フィルターのないビンで飼育できることも知られている。しかしビンではあまり良い環境とは言えず、20cm程度のプラケースでもいいので用意してあげよう。特にヒレが長く伸びるショーベタなどは綺麗に[[フレアリング]]させるためにもある程度の水槽の高さが欲しい。ヒレをきれいに成長させるためにもオス同士をケース越しに近づけたり、鏡を使って[[フレアリング]]させよう。(ずっとし続けると疲れてしまうので10分程度で十分)
現地では弱酸性のブラックウォーターで生息しているので[[マジックリーフ]]で人工的に似た環境を作ってあげると病気の予防やヒレの保護に良い。水換え時にひとつまみの塩を加えてあげることでもビレの保護になる。
その強い適応範囲とこなれた水が良いことから、水換えを極力しないといった飼育法もある。しかしそれでは管理が難しく、[[水カビ病]]の発生にもつながるので、フィルターがある場合は週に一度、ない場合は3日に一度、半分程度の水換えをしたほうがいい。

繁殖は基本的には[[ベタ・スプレンデンス]]を参照して欲しい。本種は[[マウスブルーダー]]でばら蒔くように産み落とした卵をオスが咥えて孵化まで守る。そのため泡巣を作ったりはしない。データ以上に低PHで維持すると良いとの情報あり

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**飼育者の声 [#vf0eac31]

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

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