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ヒメタニシ  

日本、中国、タイなど、東南アジアに生息する淡水性の巻き貝。3.5cm程度になる。
田んぼや用水路、水質の悪い湖に生息している。

アクアリウムでタニシとして流通するのは主に本種を指す。ちなみにタニシというのはタニシ科に属する貝類の総称で特定の種を指定した呼び名ではない。
日本ではマルタニシ、オオタニシ、ヒメタニシ、ナガタニシが自生している。

食性に特徴があり、岩やガラス面などの苔を削り取ったり、沈殿物を食べたりといった一般的な方法に加え、水中のバクテリアを濾し取って食べることができる。

水質の悪化に伴う富栄養化した環境で数を増やすことが知られている。食欲旺盛で植物性バクテリアを濾し取って食べるため緑色になった水を浄化するのに役立つ。
そのため、青水になりやすい野外の池や睡蓮鉢とうに導入すると水質の維持に役立つ。

低温には弱く、20℃以下になると活動が鈍り、土の中に潜って動かなくなる。また酸素が不足すると水面に上がってくることから、夏に水温が上がることで起こる酸素不足の目安になる。


Photo  

ヒメタニシ
 

510.jpg
写真提供:吉田観賞魚販売 オスとメスに分かれています。
こいつらの仲間では珍しい!
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データ  

学名Sinotaia quadrata(Gould, 1859)
英名
分類原始紐舌(Architaenioglossa)目、タニシ(Viviparidae)科、ヒメタニシ(Sinotaia)科
通称田螺
分布日本、中国、タイなど、東南アジア
最大体長3.5cm
寿命3~4年
スカベンジャーとして導入する場合は特に餌は必要ない。自然に生える苔や魚の食べ残しや糞などを食べる。餌を与える場合は昆布やちくわなどを入れると良い。アナカリスなどの水草をあえて入れると良い餌になる。
適性な水質温度20~26℃
PH
硬度
飼育難易度やさしい
繁殖難易度やさしい
オスとメスを入れておけば体内受精を行い、自然に増える。子供は5mm程度と小さいが、親と同じ形をしている。
オスメスの見分け方オス触覚が曲がっている
メス
水槽内で好む高さ
混泳での注意点気性:大人しい
他の生体を襲うことはない
気をつけたい病気
推奨されるアクセサリなど
避けたほうがよいもの酸性に強く傾く環境
60cm水槽での適正な飼育数*1-匹

特徴・飼育上の注意  

水質の適応範囲は広いが、急な水質の変化には弱いため、魚と同じように水合わせを行うこと。

やわらかな水草は食害するため付加。アヌビアス系など葉の固い水草は可能。

割りと大食漢のため、餌の少ない環境だと餓死することがある。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

ミナミヌマエビのいる水槽に投入したところ、ヒメタニシが殻から出てくるたびにエビがワラワラと集まってつつきまわし、タニシが殻に引っ込む、また出てくる、エビがつつく、殻に引っ込む・・・の繰り返しで、最終的には殻から出てこなくなり、ヒメタニシが死んでしまいました。
「混泳OK」という話をあちこちで聞くので、我が家のようなパターンは多くないのかもしれませんが。(名無しさん 2018-09-20 (木) 15:41:23


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*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています