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ミズカビ病(みずかびびょう)
水生真菌類「ミズカビ」が体表やひれに綿のように付いて引き起こされる症状。サプロレグニア・ディクリナ菌もしくはブランキオマイセス症によって引き起こされる。綿かぶり病または綿カビ病とも呼ばれる。
原因
第一に水質の悪化が原因になる。
多くの場合、外傷や寄生虫によって魚のバリア機能が侵されて発症する。そのため過密飼育や魚に傷がつくようなレイアウトの場合は環境を見直す。
また寄生虫が蔓延しているようなら水槽を一旦リセットする。
症状
体表に綿のようにミズカビが付着し、水面近くをふらふらと泳ぐようになり、死に至る。ミズカビ自体はエラを溶かしたりすることはないが、エロモナスやカラムナリスに感染して抵抗力が落ちた場所に発症するため、溶けたヒレの周りに付くことが多い。
治療方法
水質の悪化等でミズカビが蔓延するような状態の場合は、水質の改善を図るのが第一。
穴あき病や松かさ病を併発しているようなら抗菌剤を利用した治療を行う。サルファ剤、フラン剤、オキソリン酸での治療が効果的。
ミズカビ病単独で罹患している場合は魚にとって毒性の少ないメチレンブルーを筆を使って直接塗布すると効果的。