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ブラック・ピラニア  

南米原産の大型ピラニア。
幼魚のうちは穏やかな小川などに生息しているが、成熟すると水深の深い大きな川で狩りをする。

強力な歯と、突き出た強い顎を持ち、1度獲物に食らいついたら離さない。
幼魚の時は黒いスポット模様が無数に入り、尻ビレが赤くなるが、成魚になると全体的に黒1色の色彩になる。
背と腹が伸長していき、丸い円盤状に成長する。
別名レッドアイと呼ばれる通り、目だけが怪しく赤くなる。

ロマンあふれる魅力いっぱいの肉食魚だが、飼育には手間がかかり、かなりの上級者向けの種といえる。


Photo  

ブラック・ピラニア
 
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データ  

学名Serrasalmus rhombeus (Linnaeus, 1766)
英名Spotted Piranha、Redeye Piranha
分類カラシン(Characiformes)目、カラシン(Characidae)科、セラサルムス(Serrasalmus)属
通称
分布ブラジル・アマゾン川、ネグロ川、コロンビア、ベネズエラ・オリノコ川
最大体長41cm
寿命8~12年
人工飼料冷凍飼料活餌など。クリルや貝などが好物。
適性な水質温度23~27℃
PH5.8~7.0
硬度軟水~中程度の硬水:8~10 °d
飼育難易度難しい
繁殖難易度繁殖はその凶暴性故にかなり難しく、お互いを攻撃しないだけの水量が必要で、4500リットルクラスの水槽で飼育した水族館で卵を産んだ例があるようだ。
オスメスの見分け方オス
メス
水槽内で好む高さ上層
混泳での注意点気性:強い攻撃性あり
魚食性、攻撃性共に非常に高く、単独飼育推奨。
気をつけたい病気
推奨されるアクセサリなど飛び出すことが多々あるので水槽の蓋は必須
避けたほうがよいものコードやヒーターなどはかじられてしまうので、水槽内に設置する場合は頑丈なガードが必要。
60cm水槽での適正な飼育数*1-匹

特徴・飼育上の注意  

多様な川に分布していることからわかるように、水質への適応範囲は広い。
生息地では群れをなしているが、水槽という限られた空間では同種でも噛み付くため、単独飼育が無難。かなり強い魚食性を持っており、他種との混泳はできない。

幼魚のうちは大人しく臆病なくらいだが、成魚になると一変する。

また高さもかなり出るので水槽の高さは最低でも45cm以上必要になる。

状態良く飼育するには生き餌が必要。
人工飼料を食べることもあるが、馴らすのが難しい。実は雑食性で、現地では魚だけでなく、虫や植物性の果実や種子も食べることで知られる。赤虫、イトミミズ、昆虫、クリル等をバランスよく与えると良い。
その獰猛さから鳥や牛などの肉を与えることも好まれるが、上手く代謝できず調子を落とすことがあるので避けたほうがいい。
同じ理由で入手が容易な金魚も避けたほうが良い。

生き餌を与える都合上、水質の悪化が早。そのため週1度50%程度の大量の水換えが必要になる。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

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*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています