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タンガニコドス・イルサカエ
アフリカ・タンガニーカ湖原産のシクリッド。
タンガニーカ湖は推定2000万年前から存在し、世界で2番目に古くから存在する古代湖として知られる。古くから閉鎖された環境のため、独自の進化を遂げた種が多く存在する。
ハゼのような体型で水底や岩場を歩くように泳ぐ。
笑っているような口に、大きな目が相まってユーモラスに見える。岩の色を模したと思われる茶色い体色に、白い横方向のバンド状のラインが7本程入る。
地味一辺倒というわけでもなく、全身に細かなブルーのスポットが入る。メスは色が薄くて、黄色っぽい発色になる。
採取される場所によってカラーが異なり、白っぽいもの、黒っぽいものなどが流通している。
現地では水深1m未満の、岩や小石に囲まれた隙間に隠れて生息している。
タンガニーカ湖に生息しているため、かなりアルカリよりの水を好む。底床は細かな砂が推奨。
Photo
データ
学名 | Tanganicodus irsacae (Poll, 1950) | |
英名 | Spotfin goby cichlid | |
分類 | スズキ(Perciformes)目、カワスズメ(キクラ、シクリッド)(Cichlidae)科、タンガニコドゥス(Tanganicodus)属 | |
通称 | タンガニコドゥス・イルサカエ | |
分布 | アフリカ・タンガニーカ湖 | |
最大体長 | 7cm | |
寿命 | - | |
餌 | 人工飼料、冷凍飼料、活餌など。何でも食べるが、草食性が強いので、スピルリナなど植物質の多い餌を与える。 | |
適性な水質 | 温度 | 24~28℃ |
PH | 8.0~9.0 | |
硬度 | 軟水~非常な硬水:8~25°d | |
飼育難易度 | 難しい | |
繁殖難易度 | 難しい 繁殖は難しいながらも可能。 現地の環境を模して、産卵に使える平たい石を複雑に組み合わせて、産卵床に使える場所を複数作る。PHを8~9までアルカリに寄せて、十分なエアレーションを行う。メスが気に入った岩場で卵を産み付けると、素早く口に咥える。するとオスが体を震わせて精子を出し、メスがそれを口で受精させる。この動作をクルクルと回り出りながら繰り返す。マウスブルーダーのため、世話はメスが行います。 2週間ほどで稚魚が孵り、5日ほどで口の外を泳ぎまわるようになる。 エサはブラインシュリンプを食べる。また稚魚も草食性が高いので、エサはスピルリナの粉末等も与える。成長が遅いため、確実に増やしたい場合はメスを回収して別水槽で飼育する。 | |
オスメスの見分け方 | オス | - |
メス | - | |
水槽内で好む高さ | 低層 | |
混泳での注意点 | 気性:大人しい 臆病な性格をしているので、攻撃的な種との混泳は避ける。 | |
気をつけたい病気 | - | |
推奨されるアクセサリなど | 岩組、掃除をしやすい砂状の底床、サンゴ砂などアルカリ性に傾けるもの、エアレーション | |
避けたほうがよいもの | - | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 23匹 |
特徴・飼育上の注意
現地では水深1m未満の、岩や小石に囲まれた隙間に隠れて生息している。
タンガニーカ湖に生息しているため、かなりアルカリよりの水を好む。底床は細かな砂が推奨。
シクリッドにしては大人しく、臆病な性格をしている。攻撃することは無いものの、攻撃的な種との混泳はストレスになるため避けたほうが良い。
適切な環境を整えれば丈夫だが、環境が会わないと調子を落とすので注意。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています