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コショウ病(こしょうびょう)
鞭毛虫であるウーディニウム(Oodinium)に感染されることで発症する。白点病と同程度に観賞魚がかかりやすい病気。別名ウーディニウム病・胡椒病・サビ病・ベルベット病と呼ばれる。
正確にはウーディニウム属には複数の種類がおり、海水魚も種類は違うものの同じ症状になる。
原因
水質の悪化や老化により魚のバリア機能が低下した場合に感染する。
症状
コショウ病の名前にあるように体表に胡椒をふりかけたような、粉状の白い点が表れる。白点病は米粒大になるのに対して、コショウ病は粉をふりかけたように小さいため判別は可能。
初期の段階では極小さいため、症状をひと目で目指できる状態だと重症で、既に水槽内に蔓延している可能性がある。体をこすり付けたり、目に見えた症状が現れにくいのも発見を遅らせる原因。
白点病と同じくシストから数百の仔虫を出すため蔓延しやすい。
治療方法
ろ過能力の不足や水換え頻度の見直しなど、水質の管理を見直す必要がある。またシストによって水槽内にウーディニウムが蔓延している可能性があるので100%の水換えを行う。
はっきりと目指できるほど症状が進行している場合は他の個体にも同様の症状が見られないか観察して、適宜隔離する。
ウーディニウム病にかかった個体は隔離し、薬浴を行う。メチレンブルーと0.5~1%の食塩水を組み合わせるか、ニューグリーンFを用いた薬浴が効果的。
体表に付いた親虫は薬が効きにくいため寿命がくるまで1週間程度薬浴を続ける。25度程度に温度をあげると効果が上がる。