現在位置 : トップページ生体図鑑熱帯魚図鑑淡水魚図鑑 > アルタム・エンゼル

アルタム・エンゼル  

エンゼルはアルタム・エンゼル 、デュメリリィ・エンゼル 、レオポルディ・エンゼル、スカラレ・エンゼルという、
4つの原種が改良されて様々な種類が生まれている。

その中でもアルタム・エンゼルは原種の中で最も大型で体高も高く、飼育・繁殖共に困難なため熱帯魚の王様として憧れの存在として見られる。
特徴としては大きな長いヒレとボコッと出っ張った頭の部分。
いぶし銀の渋い横縞模様も貫禄がある。


Photo  

アルタム・エンゼル
 
写真の編集方法。または画像掲示板にUPしてください。
※Webページに掲載された画像の転載などの著作権違反行為は禁止しています。

データ  

学名Gyrinocheilus aymonieri (Tirant, 1883)、Chinese algae-eater、Siamese algae-eater
英名Algae eater
分類スズキ(Perciformes)目、カワスズメ(キクラ、シクリッド)(Cichlidae)科、エンゼルフィッシュ(Pterophyllum)属
通称アルタム・エンゼル
分布南米:ネグロ川上流域、オリノコ川上流域
最大体長18cm(その特徴的なヒレを入れると30cm以上になる)
寿命5〜7年
人工飼料冷凍飼料活餌。冷凍・活餌選ばず赤虫が好物。イトミミズや人工飼料なども混ぜてバランスよくあげると状態良く飼育できます。
適性な水質温度25〜30℃
PH4.8〜6.2
硬度軟水
飼育難易度難しい
繁殖難易度非常に難しい。生後三年程から産卵が可能になる。
オスメスの見分け方オスフィンディスプレイ時に濃い色になる
メスオスに比べると体色が薄い
水槽内で好む高さ中層
混泳での注意点アルタムの仲間は小型の魚を食べてしまうことが多い。成長してからはネオン・テトラなどの小型魚との混泳は無理。中型で底を泳ぐ大人しい魚との混泳なら可能。
気をつけたい病気エンゼル病?エンゼルエイズほか細菌性の病気全般
推奨されるアクセサリなど
避けたほうがよいもの
60cm水槽での適正な飼育数*1−匹

特徴・飼育上の注意  

エンゼルフィッシュの中でも一番の大型になる本種。体高も高く高さが45cm以上の水槽を用意したい。悠々と泳ぐ姿を見たり、繁殖まで目指すとなると120cm規格や180cm規格水槽といった大型の水槽が必要です。
数ある熱帯魚の中でもコンディションや水質に関しては特に難しく、水質の管理が出来る中級者以上でないと手を出さないほうが賢明だ。
購入時は輸入で弱っていることが多いので状態の良い個体を選ぶことが重要になる。斜めになっていないか、目が白く濁ってないか、鱗に傷がないか、入荷してどれくらい経っているかなど、見極めたり店員に尋ねてから購入しよう。
ドイツブリードのものは状態も落ち着いていて比較的丈夫との情報もあり。
水質に関しては酸性の水が好みで、かつてはPH4が最適と言われていたが、酸性よりであれば飼育は可能。水合わせは時間をかけて慎重にする必要がある。現地ではブラックウォーターの中で生息していたので、アンブレラリーフなどで同じような環境を整えてあげると良いだろう。
気を付けていても病気になってしまった場合は多少水温をあげて薬浴するとよい。

細菌が水槽内で繁殖しない状態が好ましいので一番いいのはベアタンクで強力なろ過能力のあるろ過器?を使用するのがいいだろう。

産卵をするような良い状態に保つことがまず難しいが、産卵は他のエンゼル同様に産卵筒?を使うとよい。ガラス面や水草にも産卵するが、産卵する場所を掃除する姿などが見られるようになる。100個ほどの卵が生まれる。親は外敵から卵を守るようになり、手を出すと攻撃してきます。5日ほどで孵化します。
そのままでも親が甲斐甲斐しく子育てをしますが、下手に刺激を与えると卵を全部食べてしまったりします。どうしても増やしたいなら別水槽で管理すると良い。
孵化から3日ほどで回遊が出来るようになります。そうなったら稚魚の餌にブラインシュリンプを与えよう。はじめのうちは食べきる量を一日に二回以上。二週間をすぎれば一日一回でも大丈夫になります。
1カ月ほどで親と同じようにイトミミズを食べられるようになります。そうなれば成魚と同じように飼育していきましょう。

エンゼルはアルタム・エンゼル、ドゥメリリィエンゼルなど一部を除いては繁殖が容易です。しかしその手軽さゆえに稚魚が増えすぎてしまうこともよくあることです。
その大量の稚魚を全て飼うことは現実的ではないので、どうしても選別(奇形や弱ったものを殺す)という行為が必要になります。その覚悟が無い方はペアで繁殖をさせるべきではないでしょう。
甲斐甲斐しく親魚が子育てしている姿を目の当たりにすると選別するという選択肢が選べず、放流してしまう気持ちも、もちろんわかりますが、その行為が起こす重大な結果のほうが、よほど残酷だということを考えてください。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

神戸のアルタム好き
二十年前アルタム十匹ロイヤルグリーンディスカス五匹1800×600×600で六年ぐらい飼育してました。初めは、アカムシでハンバーグを食べだしてかもじよはハンバーグオンリーで鰭も上下で38センチから40センチまで育ちました。現在は1800×600×600でアルタム三十匹ヘッケル六匹ビオトドマ四匹の混泳タンクです餌は相変わらず自作ハンバーグですまだ成魚ではないので大きくなれば、他のタンクに分けていこうと考えてます。熱帯魚歴四十年で、色々飼育してましたけど気が付けばアルタムになりますね。あのフォルムは昔からの憧れです。 (神戸の美容師 2013-09-01 (日) 12:24:56

お名前:


このページをソーシャルメディアで共有する

このエントリーをはてなブックマークに追加

*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています