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インペリアル・ゼブラ・プレコ
南米のシングー川の中流域に生息する小型プレコ。
残有酸素量の多い岩や砂で構成された小川に生息する。
ブラックとホワイトの特徴あるゼブラ柄。流木や水槽に吸い付く愛嬌ある姿。
小型で飼育しやすいとあって登場したときは熱帯魚ファンを熱狂させた。
アクアリウム用の輸入ルートが確立されておらず、現在もワイルドものは非常に高価。
渓谷のような環境で生息していたようで、水流を作り、岩組を組んだり流木で隠れ家を作るなど環境を再現すると見ごたえがある。
繁殖も可能で、ブリードものが多く流通するようになった。
他のプレコと違い肉食性のエサが好きなようだ。
コケ取りとして導入することもあるが、きれいにできるのは大きな器具や水槽の表面くらいだろう。
いくつかの異なるLナンバーのものが別の名前で流通していたが、同じ種類と判明した。
どうやら採取される地域によって模様のパターンはかなり異なるようだ。
Photo
データ
学名 | Hypancistrus zebra (ISBRÜCKER AND NIJSSEN, 1991) | |
英名 | Zebra Pleco, Imperial Pleco | |
分類 | ナマズ(Siluriformes)目、ロリカリア(Loricariidae)科、ヒパンキストルス(Hypancistrus)属 | |
通称 | インペリアル・ゼブラ・プレコ、L046, L098, L173 | |
分布 | 南米:シングー川の中流域 | |
最大体長 | 10cm | |
寿命 | 7〜10年 | |
餌 | 人工飼料、他のプレコと違い肉食系のエサを好む。冷凍アカムシが好物 | |
適性な水質 | 温度 | 23~26℃ |
PH | 6.0~7.5 | |
硬度 | 非常な軟水~中程度の硬水:2~15°H | |
飼育難易度 | 普通。あまり酸性に傾かないように調節が必要 | |
繁殖難易度 | 難しい 他のプレコ同様に産卵筒を使うとよい。時期になるとオスが産卵筒を守りはじめ、それに誘われてメスが卵を産みます。オスは受精させたあとその場に残り卵を守ります。卵は少なく一度で10個ほどです。ここまで来たら成功したも同然。 稚魚の飼育も簡単でプラケなどに移した卵は6日ほどで孵化する。 孵化して5日ほどはヨークサックで成長する。その後は細かく砕いた親魚用のエサを上げれば1カ月ほどで親そっくりの形に成長する。もちろんブラインシュリンプなどを与えてもよい。クロレラ?なども相性が良い。 | |
オスメスの見分け方 | オス | 一回り大きく腹の下にトゲがある |
メス | オスに比べると小さい | |
水槽内で好む高さ | 底層 | |
混泳での注意点 | 大人しいので多くの魚と混泳できる | |
気をつけたい病気 | − | |
推奨されるアクセサリなど | 砂状の底床、岩組レイアウト、水流を好むようなので水流を作る水中ポンプや濾過装置など | |
避けたほうがよいもの | 酸性が苦手なので酸性に傾くようなソイルは避けたほうが良い | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 5匹 |
特徴・飼育上の注意
おとなしい性格で水槽や底をせっせと磨く。あまり他の魚のテリトリーとぶつかることもないので多くの魚と混泳出来る。
しかしショップでのコンディションが悪いことがあるので、目の落ち込んでいない落ち着いた個体を選ぶようにしたい。人工飼料を食べている個体かどうかも重要になるので店頭では聞いてから購入したい。
水質に関しては弱アルカリが好みで酸性に傾くと調子を崩すことがあるので注意(東南アジアブリードのものは中性付近で問題ない)。
発見当時は非常に高額で取引がされたようである。
しかし乱獲が問題で数が激減するとブラジル政府は輸出禁止措置を取った。
今ではブリードものが主流で現在は価格も落ち着いてきている。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
隠れ家をしっかり作らなくても適当に過ごします。近寄ってくる生体がいないと堂々と表でくっついて過ごし始めます。毎年チャームのお正月セール1匹購入しています。一時期9匹程ワイルドを買っていましたが,F1で姿や調子がいいものを買ったほうが楽しいです。F2も全然見込める上にコストダウンできておすすめです。いい隙間があるとプレコが集中してしまうので様子をみて隙間のレイアウトを調整したり土管を配置しないと戦闘による傷が増えるので注意です。
水質はいろいろ言われていますがPH6.5〜7.5,水温は23℃〜28℃で問題なく過ごしています。(名無しさん 2020-08-20 (木) 13:48:48)
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています
''''
コケ取りとしてはほとんど仕事しません。
底掃除としてなら充分ですね。
おとなしく攻撃性もプレコとしては低く、コリとの同居も問題無かったです(以前飼っていたブッシーはコリをどついて大変でした)。
ブリードSサイズでも一万近くする高額な種なので、丈夫ですが導入時には気を配っておきたいですね。(名無しさん 2017-07-31 (月) 11:11:08)