リコリスグラミーは東南アジアの泥炭湿地の住民であり、オスは色鮮やかな発色をする美しいグラミーの仲間です。20種ほど確認されているようですがすべてを詳しく記述するページは後述の愛好家のサイト等に限られており、それによるとすべての品種が最大3cmから4.5cm程の小型熱帯魚のようです。
弱酸性の軟水と通常生餌が必要であり、空気に触れただけで火傷を起こしかねないほど皮膚が弱いなど、初めての熱帯魚飼育には決してすすめにくいリコリスですが、それでも水槽に馴染んだ後の発色は体色を固定された改良品種には無い目を見張るものがあるでしょう。
中でもブルーラインspはその名の通り他種とは一線を画す程に鮮烈なダークブルーを発色させることがあり、飼育環境の成功を教えてくれます。
自然種の繁殖には通常水底に沈殿した落ち葉や枝により自然に形成された洞窟が使用されます。ベタとは違い交尾の際にばら撒かれた卵を雌雄が共に協力して洞窟の天井に貼り付けるとされ、交尾の後はメスが洞窟の周りをパトロールする間オスが内部にて卵や稚魚の管理をするのが一般的です。
野生のリコリスグラミーはパーム油の収穫などの環境被害により一掃されたらしく、数を減少させているとのこと。
英名であるParosphromenusで検索すると海外の愛好家が設立したかなり情報量の多いサイトが見つかる程の人気を誇ります。(なお文章はクリック透過の為翻訳ツールは使用出来ない模様)