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亜硝酸 (あしょうさん)
アクアリムでは、エサや生体の排出したアンモニアが分解される際に、亜硝酸が発生する。その亜硝酸がさらに分解されて硝酸塩となる。
化学式で表すとHNO2となる。
試薬などのテストでは亜硝酸イオン(NO2-)または、亜硝酸態窒素(NO2--N)として検出される。
さらに詳しくはろ過を参照してください。
亜硝酸による生体への影響
0.25ppmを越えると魚の免疫系などに影響が出る。
血色素と反応して血液の酸素運搬能力を低下させるため、少量であっても猛毒で、アンモニア同様に限りなく未検出の状態が好ましい。
そのため十分な酸素を与えているにも関わらず鼻上げや、水槽上部に生体が集まっているようなら注意が必要。
特にサンゴやエビなどの無脊椎動物は影響を受けやすく、1ppmで致死量になることがある。
一般的な試薬では0~1ppmまで測定できるものが多い。
自然界ではバクテリアによって即座に分解されるため、水質の良い河川では検出されたとしても0.01ppm程度。水質の汚染されている河川でもせいぜい0.15ppm程度であることが多い。
この数値から分かるように水槽内という限られた空間における亜硝酸濃度の急上昇は多くの生体とって異常事態といえる。
特にろ過のためのバクテリアができていない水槽立ち上げ時、1ヵ月~2ヵ月あたりに急激に検出される。
対策としては、ろ過バクテリアが定着するまで水換えの頻度を上げることが望ましい。
その他、亜硝酸による影響
亜硝酸濃度の上昇は、水の富栄養化を招く。
多くの生体にとって毒性のある亜硝酸だが、一部のバクテリアにとっては栄養となるため、凛などと共に、赤潮(あかしお)やアオコの原因になる。