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エレトモダス・シアノスティクタス
アフリカ・タンガニーカ湖原産のシクリッド。
タンガニーカ湖は推定2000万年前から存在し、世界で2番目に古くから存在する古代湖として知られる。古くから閉鎖された環境のため、独自の進化を遂げた種が多く存在する。
ハゼのような体型で水底や岩場を歩くように泳ぐ。
笑っているような口に、大きな目が相まってユーモラスに見える。茶色の体色に鮮やかな黄色のバンド状の模様が入る。
各ヒレも綺麗なイエローで派手な色合いになる。
採取される場所によってブルースポットが入ったり、尾ビレがオレンジになる種もいるようだ。
よく似た種にタンガニコドス・イルサカエがいるが、本種は1属1種のエレトモドゥス属。
Photo
データ
学名 | Eretmodus cyanostictus (Boulenger,1898) | |
英名 | Tanganyika clown | |
分類 | スズキ(Perciformes)目、カワスズメ(キクラ、シクリッド)(Cichlidae)科、エレトモドゥス(Eretmodus)属 | |
通称 | - | |
分布 | アフリカ・タンガニーカ湖 | |
最大体長 | 8cm | |
寿命 | - | |
餌 | 人工飼料、冷凍飼料、活餌など。何でも食べるが、草食性が強いので、スピルリナなど植物質の多い餌を与える。 | |
適性な水質 | 温度 | 24~28℃ |
PH | 8.0~9.0 | |
硬度 | 軟水~非常な硬水:10~25°d | |
飼育難易度 | 難しい | |
繁殖難易度 | 難しい 繁殖は難しいながらも可能。 現地の環境を模して、産卵に使える平たい石を複雑に組み合わせて、産卵床に使える場所を複数作る。PHを8~9までアルカリに寄せて、十分なエアレーションを行います。メスが気に入った岩場で卵を産み付けると、素早く口に咥える。するとオスが体を震わせて精子を出し、メスがそれを口で受精させる。この動作をクルクルと回り出りながら繰り返す。 一度に10~30の卵を産むようだ。 マウスブルーダーのため、世話はメスが行います。2週間ほどで稚魚が孵り、5日ほどで口の外を泳ぎまわるようになる。 エサはブラインシュリンプを食べる。また稚魚も草食性が高いので、エサはスピルリナの粉末等も与える。成長が遅いため、確実に増やしたい場合はメスを回収して別水槽で飼育する。 | |
オスメスの見分け方 | オス | - |
メス | - | |
水槽内で好む高さ | 低層 | |
混泳での注意点 | 気性:攻撃的になることがある 多少小競り合いをするが問題なるほどではない。 | |
気をつけたい病気 | - | |
推奨されるアクセサリなど | サンゴ砂などアルカリ性に傾けるもの、岩組、掃除をしやすい砂状の底床、エアレーション | |
避けたほうがよいもの | - | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 13匹 |
特徴・飼育上の注意
タンガニーカ湖の岩場に生息しているため、かなりアルカリよりの水を好む。
底床は細かな砂が推奨。シクリッドにしては大人しいが、他種であってもちょっかいを出すことがあるので、泳ぎの苦手な種との混泳は避けたほうが無難。
適切な環境を整えれば丈夫だが、環境が会わないと調子を落とすので注意。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています