#author("2020-06-12T20:08:04+09:00","","")
&font(87%){現在位置 : [[トップページ]] ＞ [[生体図鑑]] ＞ [[熱帯魚図鑑]] ＞ [[淡水魚図鑑]] ＞ シンプソニクティス・アンテノリィ};

*シンプソニクティス・アンテノリィ [#cafb1312]

シンプソニクティス属で南アメリカ産の年魚だ。シンプソニクティス属はアフリカ系の年魚と比べると落ち着いた体色であることが多い。
本種も同様で特徴的な広がるようなヒレと、ヒレに入ったスポット模様こそ派手だが体色自体はそれほどドギツイ印象は受けない。
シンプソニクティス属は毎年のごとく新種が発見され、分類も現在進行形で変化を続けている。生息域は人間が足を踏み入れてない場所も多くあり、これからも新種が増え続けるだろう。
卵の最適な休眠期間や適正温度なども確立されているとは言いがたく、状態を観察しながら柔軟に対応できるだけの飼育スキルが必要だ。上級者向けの魚と言える。
寿命が短く、採取も安定してるとは言えないことから、お目当ての種に出会うことは難しく、一期一会の出会いを大切にしたい。

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**Photo [#g0780dae]

#ref(antenori1.jpg,zoom,,シンプソニクティス・アンテノリィ)

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**データ [#ae9db0f3]

|LEFT:130|LEFT:70|LEFT:BGCOLOR(#FFFFFF):|c
|>|学名|Simpsonichthys antenori（Tulpano，1973）|
|>|英名|Boehm's Gabon killi|
|>|分類|カダヤシ目、リブルス科(リウルス科、卵生メダカ科)、シンプソニクティス属|
|>|分類|カダヤシ（Cyprinodontiformes）目、リブルス（Rivulidae、卵生メダカ科）科、シンプソニクティス（Simpsonichthys）属|
|>|通称|シンプソニクティス・アンテノリィ、シンプソニクティス・アンテノリ|
|>|分布|ブラジル|
|>|最大体長|5cm|
|>|寿命|1年([[年魚]])|
|>|餌|[[人工飼料]]、[[冷凍飼料]]、[[活餌]]。他の卵生メダカ同様で口に入るものならよく食べます。アカムシを好んで食べる。|
|適性な水質|温度|23〜25℃（30℃程度まで耐えられるとの情報もある）|
|~|PH|7.0〜8.0|
|~|硬度|−（データなし）|
|>|飼育難易度|難しい|
|>|繁殖難易度|難しい。本種は年魚のためペアを作れば産卵させること自体は容易だ。まず採卵。自然の環境下では泥に深く潜り産卵することで知られ、水槽内でもピートの中に潜る。よく煮たピートを水槽に入れて卵が産み付けられるのを待ちます。潜る関係でピートは5cm程度の厚さが必要になる。次に休眠保管。一月程したらピートごと卵を取り出しビニールに入れて多少湿ったくらいの状態で、25℃前後で約3カ月ほど保管します。（本種は6カ月かかるとの情報もある）そして卵に金色の目が見えたら水に浸ける。稚魚はブラインシュリンプで飼育するのがよい。|
|オスメスの見分け方|オス|鮮やかな赤と黄色のヒレが特徴|
|~|メス|地味な色彩でオスより小さい|
|>|水槽内で好む高さ|中層、底層|
|>|混泳での注意点|オスを二匹入れると必ず喧嘩をする。メスに対しても追い回しが激しく時には殺してしまうこともある。同種同士の混泳は向かない。どうしても混泳させたいなら水草などの隠れ家を多く必要とするだろう。|
|>|気をつけたい病気|[[コショウ病]]|
|>|推奨されるアクセサリなど|隠れ家となる水草、産卵用にピート|
|>|避けたほうがよいもの|−|
|>|60cm水槽での適正な飼育数((単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長（cm）×3（冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1）の式に当てはめて計算しています))|11匹|

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**特徴・飼育上の注意 [#b4861ed8]

年魚ということで大食漢で早く成長する。エサをあげすぎるとただでさえ短い寿命が早まる可能性がある。水質の悪化にも弱く[[コショウ病]]を発症することがあるので新鮮な水質で飼いたい。
適温は23℃あたりで、導入時には水合わせを慎重にする必要がある。高水温になると弱ってしまうため夏場は水槽用クーラーかエアコンが必要。最低でもファンがあったほうがいいだろう。上層に上がってきているようなら水質が合っていないか水温が高い可能性がある。
飛び出しによる死亡事故も多いので蓋が必要になる。
シンプソニクティス属は現在も分類が流動的で正確に種を判断するには専門的な知識が必要になる。

産卵は難しい。本種は年魚のためペアを作れば産卵させること自体は容易だ。まず採卵。自然の環境下では泥に深く潜り産卵することで知られ、水槽内でもピートの中に潜る。よく煮たピートを水槽に入れて卵が産み付けられるのを待ちます。潜る関係でピートは5cm程度の厚さが必要になる。次に休眠保管。一月程したらピートごと卵を取り出しビニールに入れて多少湿ったくらいの状態で、25度前後で約3カ月ほど保管します。（本種は6カ月かかるとの情報もある）そして卵に金色の目が見えたら水に浸ける。稚魚はブラインシュリンプで飼育するのがよい。
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**飼育者の声 [#m3cb801e]

■「どんな環境（水槽）で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

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