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#author("2020-11-06T15:28:34+09:00;2020-08-21T22:47:51+09:00","","")
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&font(87%){現在位置 : [[トップページ]] > [[生体図鑑]] > [[熱帯魚図鑑]] > [[淡水魚図鑑]] > カワアナゴ};

*カワアナゴ [#y8f85585]

日本、台湾、中国、朝鮮などアジアに広く分布する大型のアナゴ。
流れの緩やかな川底に生息している。夜行性で、昼間は流木や岩陰に隠れている。稚魚はいったん海へ行き、大きくなると川へ遡上する。日本でも冬場に水温が下がりすぎる地域には生息できない。

最大で25cm程度になり、茶褐色~黒っぽい色をしている。状態が良くなると色が濃くなる。全体のフォルムはかつお節にそっくり。

狭い落ち着いた場所が好みなため、体がハマるサイズの土管を用意すると良い。
エビや口に入るサイズの小魚は捕食対象なので混泳はできない。

常に底に体がついているので角の尖ったアクセサリーは避ける。また、底床に汚れがたまらないようにこまめに掃除すること。

生息に適した流れの緩やかな小さな川が減少しているため、2017年現在では絶滅の恐れがあるレッドリストに登録されている。

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**Photo [#v9f7cb81]

#ref(514.jpg,zoom,,カワアナゴ)

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#style(class=seitai){{

&attachref(514.jpg,zoom,240x240){画像をここにアップロード};&br;写真提供:&areaedit(preview:2){[[吉田観賞魚販売:http://yoshidaff.blog35.fc2.com/]] 程よいサイズのジャパニーズ肉食魚!&br;土管が好き。};

&attachref(MOV_0614_000000_1.jpg,zoom,240x240){画像をここにアップロード};&br;写真提供:&areaedit(preview:2){};

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}}

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**データ [#j9fd8953]

|LEFT:130|LEFT:70|LEFT:BGCOLOR(#FFFFFF):|c
|>|学名|Eleotris oxycephala (Temminck and Schlegel, 1845)|
|>|英名|Spined sleeper|
|>|分類|スズキ(Perciformes)目、カワアナゴ(Eleotridae)科、カワアナゴ(Eleotris)属|
|>|通称|川穴子、河穴子|
|>|分布|日本、台湾、中国、朝鮮などアジア|
|>|最大体長|27cm|
|>|寿命|10年以上|
|>|餌|[[活餌]]。基本的に生き餌しか食べない。メダカ、小さなエビ、小型のカニ、赤虫など。|
|適性な水質|温度|16~26℃|
|~|PH|-|
|~|硬度|-|
|>|飼育難易度|難しい|
|>|繁殖難易度|難しい&br;オスメスのペアを作り、土管のような閉鎖された空間で受精を行う。ケーブスポウナーで卵も閉鎖空間に産み付ける。0.1mm程度の小さな卵を産む。一度に10万程度と非常に多くの卵を産む。7~8月の水温の上がった時期に産卵する。孵化までの時間が短く、水温25度程度で、10時間程度で孵化する。ヨークサックは3日程度消費し、泳ぎだす。1cm程度に成長すると親と同じように底で生活するようになる。餌については情報があまりないが、その小ささと食性から、生まれてすぐはインフゾリア、1cm程度まではブラインシュリンプ等を与えると良いものと推察される。|
|オスメスの見分け方|オス|第二背ビレが大きく伸びる|
|~|メス|背ビレがオスに比べると小さい|
|>|水槽内で好む高さ|低層|
|>|混泳での注意点|気性:大人しい&br;基本的には大人しいが、肉食性のため、口に入るサイズの魚やエビは混泳できない。|
|>|気をつけたい病気|-|
|>|推奨されるアクセサリなど|土管、掃除のしやすい底床|
|>|避けたほうがよいもの|尖ったアクセサリ、強い水流、極端な低音|
|>|60cm水槽での適正な飼育数((単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています))|1匹|

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**特徴・飼育上の注意 [#i77ac07a]

日本の河川に生息しており、水質に関しては水道や井戸の水で問題なく飼育できる。
日本で生育していると言っても低温には弱いことで知られている。冬場は加温が必要になる。

基本的に生き餌で飼育する必要があり、育成には手間がかかる。寿命も10年以上と長いため、購入する際には相応の環境と労力を維持できるかを考える必要がある。

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**飼育者の声 [#caf7e907]

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

#style(class=comment){{
餌付けが難しいみたいですが、私が飼育していた個体は野生からの採取個体(当時体長15cm)にも関わらず、ヒカリクレストキャットに餌付きました。

カマツカやマドジョウと混泳させていましたが特に問題は無いようでした。(''名無しさん'' &new{2018-03-23 (金) 02:34:06};)
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}}
#style(class=comment){{
先日、近所の川へヌマチチブを捕獲しに行ったところ川アナゴの赤ちゃん(5㎝ほど)が捕れました。
初めて見る珍しい魚だったので、図鑑から生態を調べました。

もともと飼育していた60㎝水槽(金魚・どじょう同居)に投入。
日中は大人しく土管や隠れ家に潜んでいる。
エサは生き餌しか食べないとのことだが、小さな釜揚げシラスを与えると4匹ほど食べてくれた。
他は冷凍赤虫を与えてみようかと思う。

夜は特に活発で、隠れ家を出て顔を見せてくれる。
非常におとなしく、どじょうが暴れていても一匹だけ冷静。
顔がとんがっていてまさに鰹節の形状をしている。
かわいくて仕方がない。大事に育てたい。
(''あん子'' &new{2019-09-19 (木) 13:06:51};)
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}}
#style(class=comment){{
15センチほどの個体2匹を捕獲し、60センチ水槽で2匹のウナギと一緒に飼育していますが(全4匹)、もう3~4年問題なく過ごしています。
飼育環境としては、加温せず、外部フィルター使用で、内径5センチの塩ビ管を3本束ねて沈めています。ウナギはどちらも体長60センチ以上なので、水槽底面の対角線に沿って50センチの塩ビ管を設置しています。大磯を5センチほど敷き、流木も2本ほど沈めており、隠れ家を多めに作っています。
餌は、町の側溝や庭から取って来るミミズが殆どです(週1回、春から秋にかけて)。時々川で採って来るエビや小魚を泳がせています。人工飼料は何も口にしません。乾燥川エビをピンセットでつまんで口元に持って行くと食いつきますが、後でエビの残骸が底に落ちているので、後で吐き出しているのかもしれません。
夜に活動的になり、大きい方のカワアナゴが小さい方を追いかけたり攻撃したりする場面をよく見ますが、それほど激しいものではないようです。もう一匹入れたらイジメは減少するのでしょうか。それを試してみたく、三匹目を探しているところです。繁殖もできたら嬉しいけど、雌雄の見分け方が良く分かりません。(''川魚君'' &new{2020-04-21 (火) 20:34:22};)
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}}

#style(class=comment){{
通常の個体は人工飼料には見向きもしないが、ごくまれに採集直後から人工飼料をバクバク食べる個体がいる。(大きさは関係なし、採集一週間で亀の餌を食べた20センチの個体も)
人工飼料への餌付けは、適した性格の個体選びから。(''名無しさん'' &new{2020-08-21 (金) 22:47:51};)
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}}
#recorder(comment,0)