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カワムツ
西日本および東アジア原産のコイの仲間。
日本ではアユやヌマムツの生息する清流に生息する。
アユなどに比べ流れの緩やかな場所を好む。
体色は銀色で、背側や各ヒレが淡い黄色で、体側に黒いラインが入る。
ヌマムツと混同されることがあるが、本種のほうが相対的に目が大きく、ヌマムツは腹ビレと尻ビレの端に赤い模様が入るので区別できる。
繁殖期にオスが出す赤い婚姻色が見事。顔に出る追星も大きく盛り上がる。
清流に生息する種のため、綺麗な水を好む。
最適な温度は20℃程度で、夏場にはクーラーが必要になるなど、水槽での飼育は難しい。
Photo
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データ
学名 | Nipponocypris temminckii (Temminck et Schlegel, 1846) | |
英名 | Dark chub | |
分類 | コイ(Cypriniformes)目、コイ(Cyprinidae)科、カワムツ(Nipponocypris)属 | |
通称 | - | |
分布 | 西日本および東アジア | |
最大体長 | 20cm | |
寿命 | 7年(自然下では4~5年程度) | |
餌 | 人工飼料、冷凍飼料、活餌など。自然下では水生昆虫や藻類、小魚などを食べる雑食性。人工飼料に慣れるが、赤虫が好物。 | |
適性な水質 | 温度 | 15~24℃ |
PH | 6.0~7.0 | |
硬度 | 軟水 | |
飼育難易度 | 難しい 水の汚れに敏感で、夏場の高水温を乗り越えるにはクーラーが必要 | |
繁殖難易度 | 普通 産卵期は5月中旬~8月下旬。 繁殖期になるとオスははっきりとした婚姻色を見せる。背ビレの根本、腹と各ヒレがピンク~イエローに色づく。また、顔には追星?ができる。この時オス同士はメスを取り合って激しく喧嘩をするので、可能なら婚姻色の出たオスとメスのペアを作る。 砂礫に産卵床を作り卵を産み付ける。そのまま数日で孵化し、稚魚は砂や石の間でヨークサックがなくなるまで動かない。この間に卵や稚魚を回収しないと親魚が他のカワムツが食べてしまうので注意。 稚魚は小さいため1周間程度はインフゾリアを与える必要がある。その後はブラインシュリンプや親魚用の人工飼料を細かく砕いたもので問題ない。 | |
オスメスの見分け方 | オス | メスに比べると大きくなる、尻鰭が大きい、繁殖期になると婚姻色を出し、追星も出る |
メス | オスに比べると小型 | |
水槽内で好む高さ | 中層~低層 | |
混泳での注意点 | 気性:大人しい 雑食性のため、口に入るサイズの魚とは混泳不可。同程度の大きさの魚であれば問題なく混泳できる。ただし繁殖期のオスは攻撃的になるので注意 | |
気をつけたい病気 | - | |
推奨されるアクセサリなど | 強い水流を生み出すろ過器・水中ポンプ、エアレーション、クーラー、産卵床に砂や砂利 | |
避けたほうがよいもの | 水をアルカリ性に傾けるもの | |
60cm水槽での適正な飼育数*1 | 6匹 |
特徴・飼育上の注意
アユやヌマムツ等と同じく、清流を好む。
水の汚れに敏感で、酸性に傾きすぎても、中性以上アルカリに傾いても生息できない。
普通の魚よりコマ目で多めの水換えが必要。
底に食べ残しや糞などが溜まらないように掃除のしやすいレイアウトが向いている。
残存酸素量の多い水を好むので、エアレーションや強い水流が必要。
夏場の高温にも弱く、最低でも28℃以下に保つ必要がある。そのため、夏場はクーラーが必要になる。
遊泳力があるので、いきいきと泳ぎ回る姿が見たいなら90cm規格水槽以上で飼育したい。
飼育者の声
■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。
*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています
吉田観賞魚販売様の写真は、カワムツでは無く、ウグイです。
ウグイもカワムツも婚姻色が綺麗ですよね。
(名無しさん 2018-06-22 (金) 23:37:59)