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メタルハライドランプ(めたるはらいどらんぷ)  

水銀とハロゲン化金属の混合蒸気中のアーク放電による発光を利用したランプ。
メタハラと省略されて呼ばれる。


メタルハライドランプの特徴  

点光源のため蛍光灯に比べて影が強く出て、水面の揺らめきが波紋のように表れる。演色性は蛍光灯に比べると低い。

水槽の隅々にまで光を拡散させるには一定の高さが必要で、スタンド等で上から吊るすタイプが多い。

安定器とランプの種類によって異なるが、定格の光量になるまで10分程度時間がかかる。

メタルハライドランプの安定器  

アクアリウムように販売されているものの多くは、安価で効率が良い一般形、もしくは定電力形(定入力型)の電子安定器を採用している。
高力率と表記されるものは効率が力率が85%以上と非常に良い。安定器の力率で大きく消費電力がことなるため安定器の性能も重要となる。

構造上「ジー」という音が鳴るため、気になる場合はキャビネット等に設置するなど消音対策が必要となる。ワット数が大きくなると音も大きくなる傾向がある。

安定器に求められる性能はランプの種類・形状・ワット数に応じて異なるため、多くのものは特定のランプ専用のもの。
別のランプ用の安定器を使用した場合、性能が発揮できないだけでなく、火事の原因になるため、必ず専用のライトと組み合わせて使用する。

突入電力が高いものが多いのでタイマーと組み合わせて使用する場合は確認が必要。突入電力の気になる場合は定電力形の安定器を選ぶ。

メタルハライドランプの熱  

高光量に比例して熱量も多く、水槽や部屋の温度が上昇しやすい。

安定器も高温になることが多く、近くにカーテンやティッシュ、ウールマットなど燃えやすいものを置かない。

ランプの表面温度は250℃以上になることもあるため特に注意必要。交換時に素手で触ると手の油が付いて温度差によって高温時に破損することがある。

メタルハライドランプの発光効率  

発光効率が60~130lm/Wと現行の灯具の中で最も高い。

また一灯で150~250Wという光量を確保できるため、高さのある水槽や、光量の必要な水草・サンゴ水槽に用いられる。

オープンアクアリウムと相性が良い。


関連リンク  

ハロゲンランプ蛍光灯LED照明


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