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マーサー・ハチェット  

南米:ネグロ川、オリノコ川上流域に生息するハチェット。
ネグロ川のタンニンやフミン酸が豊富なブラックウォーターに生息してる。普段は流れのない地域だが、雨季には大量の水が流入する。

本種は「Blackwing hatchetfish」と呼ばれる。消灯時に胸ビレが黒く見えることに由来する。マーブルハチェットよりは透明感があるが、グラスハチェットに比べれば透明でないという中間に位置する。

水面を葉っぱのようにスイーッと移動する変わった魚だ。
上層に泳ぐ魚としておすすめできる。

グラス・ハチェットマーブル・ハチェットと同属とあって特徴もよく似ている。
ハチェットの仲間は繁殖が難しい種が多く、流通している個体のほとんどはワイルドもの。


Photo  

マーサー・ハチェット
 
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データ  

学名Carnegiella marthae (MYERS, 1927)
英名Blackwing hatchetfish
分類カラシン(Characidae)目、ガステロペレクス(Gasteropelecidae)科、カルネギエルラ(Carnegiella)属
通称マーサー・ハチェット
分布南米:ネグロ川、オリノコ川上流域
最大体長4cm
寿命3〜5年
人工飼料冷凍飼料活餌なんでも食べるが口が小さいためイトミミズや細かく砕いたフレークフードが良いだろう。餌を食べるのが下手なタイプなので多めのエサをあげたい。
適性な水質温度23〜27℃
PH5.5〜7.0
硬度非常な軟水〜軟水:1〜8 °d
飼育難易度普通
繁殖難易度非常に難しい
水槽での繁殖例はほとんど聞かない。おそらく大きな水槽でジャングルのように水面まで水草の茂った空間でなくては難しいと思われる。
非常に稀ではあるが成功例もあるようなのでチャレンジしてみてはいかがだろうか。
オスメスの見分け方オス−(見分けるのは困難)
メス−(見分けるのは困難))
水槽内で好む高さ上層
混泳での注意点小型で水槽表面を漂うため給餌の時におとなしい魚にさえちょっかいを出されることがある。出来れば水面まで達するような水草を隠れ家に欲しいところだ。また臆病なため5匹以上のまとまった数で飼育すると状態が良くなる。エサ取りが苦手で多めのエサを与えるためコリドラスなど掃除役も一緒に導入するといいだろう。
気をつけたい病気
推奨されるアクセサリなど飛び出し事故が多いので蓋は必須。隠れ家となる水面まで達する水草
避けたほうがよいもの泳ぎが苦手なので水面に水流を発生させるもの
60cm水槽での適正な飼育数*126匹(水面に漂うため多すぎると良くない)

特徴・飼育上の注意  

導入時に弱って死んでしまうことが多い。まずショップで1週間は落ち着いてエサも食べるようになった個体を選びたい。水合わせも慎重に時間をかけて取り組もう。飛び出し事故が多いので蓋は必須。
一度水質に慣れてしまえば飼育は容易。

泳ぎが苦手で水流を嫌う。ろ過装置やエアレーションによって水流を発生させたり、水面に揺れを起こすと弱るので注意する。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

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*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています